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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

蝸牛のつづき

主は早速、太郎冠者に蝸牛を捕ってくるように命じますが、太郎冠者は「蝸牛と申す物は何処許にあるものやら またどの様な物じゃも存じ」ていないという始末。これが騒動の種ですが、主人は、蝸牛は藪にたくさんある物で、頭が黒く、腰に貝を附けて、折々は角を出すものと教えます。太郎冠者に命じた主人はいったん下がります。

命じられた太郎冠者は舞台を廻って藪へと至り、大小前から正中へ藪に入る形になります。藪の中でワキ座に寝ているシテに行き当たり「なにやら頭の黒い者が寝ている 大方あれであろう」とシテを起こし、「蝸牛殿ではござらぬか」と間の抜けた問いかけをします。
山伏はどうして自分を蝸牛と思ったのかと聞き返しますが、太郎冠者は蝸牛が頭の黒いものと聞いていて、頭が黒いので蝸牛と思ったという、これまた間の抜けた答えをします。
山伏の独り言、狂言らしい、心の中で思ったことを台詞としてしゃべる形ですが「世にはうつけた者がござる。山伏を見て蝸牛ではないかと申す。ろしすがら嬲って参ろうと存ずる」と言い、蝸牛のふりをすることにします。
太郎冠者が聞いてきた蝸牛の特徴、頭が黒く、腰に貝を附け、折々は角を出す、を法螺貝を示したり、篠懸を両手で持ち上げたりなどして示す形。

太郎冠者はすっかり蝸牛と信じて、一緒に来てくれるように頼みますが、山伏は歩いては行けないので背負っていけと求めます。しかしこれは無理と太郎冠者が言い、それならば囃子物で行こうということになります。

囃子物も大藏流と同じ・・・というか、どうもこの曲は大藏流の古い本には無いらしく、和泉流の残している形が原曲なのかもしれませんが・・・ともかく、太郎冠者に「雨も風も吹かぬにでざ釜打ち割ろう、でざ釜打ち割ろう」と囃させ、山伏は「でんでんむしむし でんでんむしむし」と囃しながら舞う形になります。

この曲、要はこの囃子物を見せるための曲ではないかと思うくらいインパクトの強い囃子物です。ただし大藏流では、太郎冠者を迎えに来た主人までもが、囃子物に取り込まれてしまいます。一方、和泉流の形では、主人が太郎冠者に蝸牛ではなく「山伏の売僧」だと何度か諭し、主人と太郎冠者が山伏を打擲しようとしますが、隠形の術でも使ったか、山伏の姿を見失った態になります。主人と太郎冠者が探していると、山伏が二人を驚かして逃げ、二人後から追い込んで留となりました。
(27分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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