FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

田村のつづき

登場したシテは一セイ、サシ、下歌、上歌と謡い、地主権現の桜を讃えます。素直な感じの謡で、春の長閑な雰囲気が伝わってくる感じです。

地主権現・・・地主神社は清水寺近く、大国主命を主祭神とする神社で、古来桜で有名です。嵯峨天皇が行幸され、地主桜の美しさに三度車を返されて「御車返しの桜」の由来となっています。
もともと地主神社というのは、寺院の境内に地主すなわち土地の神を祀った神社の意味で、地主権現に限ったものではないのですが、あまりに清水の地主神社が有名になってしまったため、地主権現といえばこの清水の神社の固有名詞ともなっているようです。

謡い終えたシテにワキが花守かと問いかけ、当寺の来歴を語ってくれるように求めます。この求めに答えてシテが清水寺の由来、観音の有り難さを語りますが、以前にも書いたように、上掛りでは正身の観世音を拝もうとを川を上った大和の国の沙門が行叡居士という老翁に出会い、この行叡居士が大伽藍を建立すべしと行って東へ飛び去ったという話が語られます。この日のシテの語りもこの形。

一方下掛りの本では、これに加えて行叡居士が七百歳となっていたことや、この話を聞いた坂上田村丸が伽藍を建立し、千手の仏像を作り据えて、都鄙安全の尊容としたことなどが語られる、やや詳しい形です。

続く名所教え。まずは南の塔婆の見えるあたりと、橋掛り、幕の方を見やる形になります。シテは歌の中山清閑寺と答えます。続いてワキが北に当たって入相の・・・と反対にワキ柱側を向き、シテが鷲の尾の寺と答えていきます。
この方角の話は以前にもちょっと触れたことがあるのですが、流儀によって方角の取り方が違うようで、喜多流では笛柱の方を南に目付柱の方を北にとるらしく、まず二人して背を向け笛座の方を向いてしまいます。
金春流はシテ柱の方角を南に、ワキ柱の方を北にとっていて、今回と同じ展開です。(どうも金春流と宝生流って、共通する点が思いのほか多いように思っていますが・・・)
観世流は喜多流とちょうど逆方向なので、喜多流で観るとちょっと違和感があります。金剛流については存じておりません。

さてシテ、ワキの掛け合いから同吟となり、その後クセになりますが、このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1127-0f0d77b2

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-08 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。