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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

釣狐もう一日のつづき

アドが笛座前に下がると、切戸口から笛方のみが再度登場してきます。釣狐はまったく囃子無しで演じることもできますし、次第を奏しないで後場の笛方のみが出る形もありますが、次第も奏し、後場で笛方が出るのが本来の形なのでしょうね。とっても丁寧な感じがします。

さて幕内から狐の鳴く声が聞こえて後シテ狐が這って登場し、一ノ松で一度止まって正面を見て鳴き、舞台へと入ります。
狐の着ぐるみに狐の面、まさに狐の本体という形ですね。

舞台に入り罠に向かいますが、一度罠を飛び越えてワキ座側に行き、戻ったりしつつ罠に手を掛けようとしたり、思いとどまったりと、何度も繰り返します。
このシテの動きに合わせて、猟師が身を縮めたり戻したりの場面が続きます。

前場で動きを凝縮していた分、後場では獣性を表に出した大きな動きで、転げ回ったり、えさをつついたり、さらに鳴いたりなど、様々な所作を見せます。

一度、目付まで遠ざかって様子を見たりした後、また罠に近寄り、何度も手を掛けたりします。
猟師が肩衣を外していよいよと準備を整えるうちに、三度ほど罠に近寄ったり離れたりしたシテが、罠にかかった形になります。

ここで笛がシャギリを吹き出します。シテはツナをつけたまま引き合いになりますが、結局は綱を外して逃げてしまい、猟師が追い込んで留になりました。

1時間を超える大曲(もっと長い演出もありますが)で、見ている方も緊張感が高まるところ。正直、留になってホッとした感じもしました。様々な習事が含まれる大曲でもあり、狂言方自身、とても大事にしていることがよく分かる曲です。
ある意味、狂言が芸術に昇華している曲という感じがしているのですが、ただ、私自身の好みとしては、狂言の持つ飄逸とした感じや、人間のあほらしさ加減を笑い飛ばすようなところに共感を感じています。このため、素晴らしい曲、素晴らしい演技とは思うものの、この日で言えば、むしろ文荷などの方に狂言の面白さを感じるところでもあります。
(62分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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