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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

安宅 延年之舞 大坪喜美雄(五十周年記念会)

宝生流 宝生能楽堂 2009.5.4
 シテ 大坪喜美雄、子方 山内晶生
  ツレ 朝倉俊樹 山内崇生 小倉健太郎 小倉伸二郎
     和久壮太郎 渡邊茂人 野月聡 金井雄資
  ワキ 宝生閑、アイ 山本則直 山本東次郎
   大鼓 亀井忠雄、小鼓 大倉源次郎
   笛 一噌幸弘

安宅はこのブログ初登場です。しかも宝生流で延年之舞の小書付。当日も書きましたが、そもそも宝生流では安宅の上演自体が少ないようです。同山がなかなか揃わないということもあるようですね。私も宝生流は初見です。しかも今回は延年之舞の小書付。
そう言う訳で、ちょっと今回の鑑賞記には力が入ってしまうのですが、なにぶん自分自身の記録としての意味が大きいブログですので、自己満足的色彩が強くなる部分はご容赦下さい。

実際の能の流れの前に、安宅という能自体について少し書いておこうと思うのですが、繰り返しになりますが、今回はさらに延年之舞の小書が付いています。
この小書は各流にあるのですが、宝生の延年は特別と言われていて、たしかに展開が全然違います。メモと記憶を頼りに書ける限りは鑑賞記に残しておこうと思っていますが、小書による能の展開自体とは別に、そもそも延年之舞という小書はどんな意味を持っているのか、宝生の延年はなぜ特別なのか、そのあたりにも興味をそそられるところです。
この点については、法政大学能楽研究所教授の山中玲子さんが興味深い論文を書かれていまして、鑑賞記の後にでも、この論文をふまえつつ、少しばかり書いてみようと思っています。

さて安宅という能、登場人物の多い現在能という特徴もあって観世小次郎信光の作と言われてきましたが、疑問視する声もあって本当のところはよく分からないようです。ともかく源義経をめぐる様々な能の内の一曲で、頼朝の勘気を蒙って奥州へ下ろうとする義経の一行が、加賀の国安宅の関に至り、関守富樫との息詰まるようなやり取りの末に、からくも関を越していくという、極めて劇的な能です。
この富樫とのやり取りの中で、弁慶がありもしない勧進帳を読むところが見せ所となっており、これが歌舞伎に取り入れられていった訳ですね。
勧進帳の場面、義経が関守の従者に見咎められ、弁慶が機転を利かせて金剛杖で打擲する場面、関を逃れ主従しみじみと涙する場面、さらに弁慶が舞を見せる場面と、見所満載の曲です。
曲の展開は明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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