能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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金剛の山姥・・・つづき

前シテは呼掛けで登場し、そのまま正中まで進んで下居りの形です。
真の山姥を巡るやり取り後、中入りとなりますが「暮るるを急ぐ深山辺の」で始まる地謡が「言うかと見ればそのまま」でかかってシテも動きを速めますが、その後は歩を緩めて通常の感じで静かに橋掛りを進んで中入りしました。


浅見さんの会ではツレとワキが座を替えて、ツレが鬘桶に腰を下ろしましたが、この日は下居のままシテの出を待つ形です。


後シテの衣装は緑を基調にした色合い・・・残念ながら色には詳しくないのでなんと表現したらいいのか分からないのですが、萌黄と言ったらよいのか薄い緑系の大口で、上は枯れ草色といった感じ。山姥の後は茶系の装束を使うことが多いように思うのですが、深山の木々、下草と一体化した山姥の風情を出すねらいなのかもしれません。
登場した山姥は「よし足引の山姥が」でいったん鬘桶に腰を下ろします。鬘桶の使い方も前回との違いがあって、なかなか面白く感じました。


「そもそも山姥は」と立って、山姥の曲舞に入りました。
山姥は恨みを持った鬼ではなく、自然の中に生じた人間にあらざるものということなのでしょう。あまり感情を込めた舞ではなく、むしろどこか超然とした雰囲気が良いのだろうと思います。
いささかハプニングがあって驚いたりもしましたが、一週間の間で山姥を続けてみることになり、対比の面でも面白く鑑賞しました。

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コメント

平成二十六年十二月三日囃子科協議会

金春流の山姥波濤之舞を初めて観たのですが、源次郎さんの解説不足の為、よくわかりませんでした。寶生流の山姥雪月花とどう違うのですか?ご教示戴ければ有りがたいのですが。小書きの付いた山姥は初めてです。
観世左近流は好きではないのですが、当日の錦木を勤められた坂真太郎さんの声が寶生流を思わせる発声で良かったです。さすが東京藝大で安宅賞を受賞されただけありますね。喜之家の系統は寶生流みたいな趣があり、わりと好きです。
金剛流の工藤寛師、自分は隠れファンですよ。

Re: 平成二十六年十二月三日囃子科協議会

コメントありがとうございました。
なかなか返信できないままに時日のみが経ってしまい申し訳ありません。

さて金春の山姥波濤之舞ですが、寡聞にしてこの小書は存じておりません。
少しばかり調べてみたところでは、金春の昭和版謡本には記載がなく、1984年刊の金春流謡曲名寄には見えるらしいのですが、この時期だと、前宗家の故金春信高師が復曲を含め様々な工夫をされていた頃でもあり、もしかしてこうした中で新たに作られた小書なのかな、などと想像しました。
私の中では、金春流は小書の少ない流儀との印象がありまして、こんな小書があったのかと、正直のところ驚いたところです・・・

観世流の雪月花之舞は、以前に観能記を記載しましたが、クリの前、地謡の「よし足引きの山姥が山廻りするぞ苦しき」でシテが杖を扇に替えた後「吉野龍田の花紅葉、更級越路の月雪」の謡が入り、中ノ舞となるものです。宝生の雪月花もたしか同様の形と思いますが如何でしょうか。金剛・喜多の舞入の小書も同様と聞いています。
「波濤之舞」という名前からだけの想像ですが、この中ノ舞の位や型を工夫されたもの・・・などと想像してみました。本田光洋さんの舞はしばらく拝見していませんが、観たかったなあというのが正直な感想です。

> 観世左近流は好きではないのですが、当日の錦木を勤められた坂真太郎さんの声が寶生流を思わせる発声で良かったです。さすが東京藝大で安宅賞を受賞されただけありますね。喜之家の系統は寶生流みたいな趣があり、わりと好きです。

坂真太郎さんは好きな能楽師の一人です。お父様の坂真次郎さんが緑泉会で活動しておられて、明治大学の能楽研究会を指導されておられました。65歳と、比較的早くに亡くなられましたが、とても良い声、しっかりした舞姿の役者でした。お父様の良いところを受け継がれて、さらに花開かせている印象があります。
流儀の特徴の話、昨日「花もよ」の記事から思ったことなど、少しばかり書いてみました。

> 金剛流の工藤寛師、自分は隠れファンですよ。
私もそうです。

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