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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

翁の話

先日の翁、弓矢立合の小書き付きでした。その小書き以前に、この翁っていったい何のだろうという話を少しばかり書いてみたいと思います。


と言っても、翁というのは実は大変奥が深く、研究者の間ではここに踏み込んでしまうと危ないといった話もあるそうです。そんなわけで、翁をめぐっては様々な話がありますが、大系立って説明をするのは難しいようです。
いずれにしてもそんな知識があるわけでもないので、まとまった話は書けませんが、翁をめぐるあれこれを、折に触れて少しずつ書いてみようかと思っています。


よく「翁は能にして能にあらず」と言われますが、「翁は能ではない」とはっきり述べている方もおられます。まずはこのあたりから話を始めてみたいと思います。


「能」という言葉が使われ始めた頃には「猿楽の能」「田楽の能」という表現がありました。この言い方が示しているのは、「能」イコール「猿楽」ではなく、「能」は猿楽や田楽という異なったジャンルの中に共通的に出てきた芸能だということでしょう。


田楽では一忠や喜阿など、観阿弥に影響を与えたと言われる能の名手や、世阿弥と人気を競り合った増阿弥などが有名です。
その後、田楽は廃れてしまい、地方の民俗芸能としてのみ残っています。


現在でも各地に様々な田楽が残っていますが、私の生まれ育った茨城県北部には西暦851年から72年毎に行われてきたという、東西両金砂神社の磯出祭礼の大田楽があります。この話は別の機会に譲るとして、ともかく田楽には曲芸的なものもあり、わざわざ「田楽の能」といったのは、田楽の中の様々な芸能の一つとして「能」が出てきたという意味でしょう。


一方の猿楽は、現代の能楽につながってくるわけですが、こちらも「猿楽の能」という表現から考えて、能以外の猿楽があったということになりましょう。その「猿楽の能以外のもの」の最たるものが「翁」ではないかという話です。・・・明日以降につづきます

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