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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

狸腹鼓さらにさらにつづき

腹鼓を打つように求められたシテは、橋掛りへと入り座します。
後見の彌太郎さんが手伝って、衣の準備を行い、前回りで舞台に向けて転がるうちに、水衣や花帽子を取って、狸の着ぐるみの姿になります。

常座あたりから腹鼓の形となり、猟師も立って正中へ進み出、腹鼓が始まります。

囃子は独特の感じです。
加賀狸では太鼓が入らず、大小と笛が奏する形。一方、彦根狸は太鼓が入りますが、この日の形は太鼓は入るものの、囃子は違うようです。

狸が腹鼓を打っているうちに、正中に座した狩人も、興に乗って自らも腹鼓を打ったりして大笑いします。
このうちに、狸がそっと寄ってきて、狩人の弓矢を取って狩人を狙います。
しかしアドに脅されて弓矢を捨て、幕に逃げ入るところを、アドが追い込んで留となりました。

加賀狸、彦根狸、いずれとも異なる形ですが、全体的にシンプルな演出です。彦根狸では猟師に喜惣太(キソウダ)、尼には妙寸(ミョウスン)という名があるようですが、特にそうした設定もなく、また加賀狸のように一畳台を出したりといった趣向もありません。上演時間も30分を切っています。

釣狐の重々しい感じと比べると、軽さ、楽しさが出ている感じの曲。最後に弓矢を捨てて幕に逃げ入るところも、なんだか愛らしい感じさえします。

釣狐同様に、体力的、技術的に高度なものを要する感じですが、さらに「大変な曲だなあ」と感じさせない、軽さが重要なのかな、と思った次第。
そういう意味で、吉次郎さんの芸が凝縮した一曲だったように思います。
(26分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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