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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

樋の酒 山本東次郎(潤星会)

大藏流 国立能楽堂 2009.6.6
 シテ 山本東次郎
  アド 山本則俊 山本則秀

樋の酒はこのブログでもこれまでに二度ほど取り上げています。一度目は18年の万作さんの舞台(鑑賞記は)、それから19年に三宅右近さんのシテで舞台(鑑賞記は)です。
三度目の樋の酒を記録しておこうかどうか、ちょっと迷ったのですが、前二回はいずれも和泉流三宅派ですので、大藏流山本家での違いを主に少し書いておきます。

以前にも書いたのですが、大藏流では明治以降廃曲の扱いになっていたはずですが、時々は演じられていたようで、山本家では割と上演記録を見かけます。
和泉流との最大の違いは、留守番の太郎冠者と次郎冠者が別々の蔵に閉じ込められてしまうことですね。和泉流では米蔵と酒蔵の番が、それぞれ太郎冠者、次郎冠者に命じられますが、それぞれ番をしているだけなので、樋を通して酒を飲んでいるうちに、すっかり出来上がった二人が合流して酒盛りになります。
一方、この山本家の形では、二人は別々の蔵の中でそれぞれに酔っていくということで、主人が戻るまで合流できません。これはなかなか面白い設定です。

さて舞台には小アド主人の則秀さんが登場し、後ろには続いて出たシテ太郎冠者の東次郎さんが控えます。アド次郎冠者の則俊さんは狂言座に控えています。
主人は、留守にする度に太郎冠者が酒を盗んで飲み、飲めもせぬ次郎冠者に酒を飲ませて困ると言います。今日も出かけるので一つ算段をして出かけようということで、まず太郎冠者を呼び出します。

罷り出た太郎冠者に、用事があって出かけることを告げると、主人は太郎冠者に蔵の戸を開けさせますが、太郎冠者を押し込めて戸を閉めてしまいます。
続いて次郎冠者も呼び出した主人は、同様に、今度は酒蔵の戸を開けさせて次郎冠者を押し込め、戸を閉めてしまいます。
舞台ワキ座側に太郎冠者、ワキ正側に次郎冠者が並んで、蔵に押し込められた形です。

主人は、太郎冠者は酒を盗むので蔵へ、次郎冠者は下戸なので酒蔵へ閉じ込めたから、用事から戻るまでおとなしく蔵の中で番をしているように言いつけて退場してしまいます。さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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