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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

能のスター競演・・・翁の話(その3)

だんだん翁から離れてしまっていますが、もう少し芸名「観世」からの続き。


同様に円満井座には金春権守、坂戸座には金剛権守といった人気役者が出たようです。
観世は結崎座の外から参加した芸人だったわけですが、名人として人気も出、なんといっても将軍足利義満の目に留まったことから、とうとう結崎座で翁を演じるようになったらしいのです。
このあたりの事情は金春権守や金剛権守も同じだったのではないでしょうか。
また外山座では、観阿弥の長兄にあたるといわれる宝生太夫が活躍していたようです。


こうしてみてくると翁はあくまでも神事であって、能とは一線を画するのがお分かりいただけると思います。


観阿弥を境として、翁は長老ではなく一座の太夫が演じるものになったようですが、金春流だけは古い形を残し、奈良に限っては江戸時代末期まで、幕府に仕える金春太夫とは別に、座の長老衆の末裔と思われる集団が翁の奉仕をしていたようです。
翁は神事であるということで、常の能とはまったく異なった形になっているわけですが、さらに長い年月の中で、様々なバリエーションが生まれてきたようで、一般的な翁、千歳・翁・三番叟が舞う形の他に、弓矢立会や船立会のような立会いの形、父尉延命冠者という特殊な形などがあります。


とは言え、一般的な翁(観世流の場合は四日の式ですが)これ以外の翁が演じられるのは滅多にないことです。
また狂言にも風流といって、翁に加えて演じられる特殊な形がありますが、これもあまり演じられることはありませんね。

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