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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

関能会別会を観に行く

昨日12日は、観世能楽堂に閑能会の別会を観に行ってきました。雨の降る中でしたが、出かけていった甲斐はありました。
番組は梨良一さんのシテで養老、水波之伝の小書付。関根祥六さんのシテで卒都婆小町、こちらは一度之次第の小書付です。そして最後に関根祥人さんのシテで鵺の白頭。別会らしい豪華な番組です。
狂言は善竹十郎さん、富太郎さんによる瓜盗人。そのほか連吟二番と仕舞が七番。盛り沢山の舞台でした。

例によって鑑賞記は後ほど書くつもりですが、能三番いずれも小書が付いて見応えのある舞台でした。
養老の水波之伝はいかにも観世流らしい華やかな演出の小書です。間狂言が省略される一方で、天女が登場して舞い、後シテの神舞も緩急がつき、イロヱが入るなど大きく変わります。装束も常とは随分違います。
卒都婆小町は、老女物の入門曲のように言われることが多い曲ですが、ワキとの理知に富んだ問答や、深草の少将の亡魂が憑依するところもあり、いささか解釈に迷う曲。これを祥六さんが見事にまとめ上げていた感じです。一度之次第の小書により、常には先に次第で登場するワキ、ワキツレが、シテの出の後に登場する形になります。ワキとシテと二度、次第で登場するのを整理した形ですが、流れがすっきりするように思います。
鵺も白頭の小書により、位が重くなり後シテの舞もだいぶん変化しています。鵺という曲自体、単なる妖怪譚ではなく、どうも深い思いが秘められているような曲で、演じ手の能楽師の方もこの曲に思い入れを持っている方が少なくないようです。なにやら、鵺の言いようのない悲しみが伝わってくるような一曲です。

ところでこの日頂いたプログラム、解説を横浜能楽堂の山崎有一郎さんが書いています。その山崎さん、開演前にロビーでお見かけしたので、関係者席でご覧になるのかなと思っていたところ、見所後方の席にお着きになりました。しかも、仕舞・狂言を昼食時間にあてて離席される方が多い中、最初の連吟から、仕舞、能、狂言、すべて一番も外さずご覧になっていました。
私も全曲を拝見しましたが、正直のところかなり疲れました。たしか九十歳代半ばを過ぎておられると思うのですが、真摯な鑑賞姿勢としみじみ思った次第です。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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