FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

死神さらにさらにつづき

さて千金の金が欲しくてたまらないシテの男、橋掛りに退いてしばし一計を案じます。
やがてなにやら思いついた風の男は、身内の男を呼んで指図をします。その指示というのは、自分が療法をしている際に合図をしたら、急いで寝ている病人を持ち上げて頭と足を入れ替えよということ。
枕元に座っている死神を足許にしてしまおうという魂胆です。

男は病床によってムニャムニャと経文を唱える風。しばらくそうしていると、死神が眠そうな様子になってきます。
男が様子を見ながら唱え続けていると、やがて死神が寝入ってしまいますが、男はこのときとばかりに合図をし、当家の男達が急いで病人・・・実は小袖ですが・・・を持ち上げて向きを反対にします。

寝入っていた死神が目を覚まし、自分が病人の足許側に座っているのに気付いて驚いているところに、男が件の呪文を唱え、死神は姿を消してしまう、というわけで切戸口から退場してしまいます。

まんまと千金を得た男、急いで家に帰ろうと橋掛りに進むと、そこに最初の死神が登場。男の仕業を咎めるという次第です。
死神は自分についてくるようにと言って舞台に入り、男がついていくと明るいところに出たという設定。たくさんのろうそくが燃えている場所に出ます。

男が聞くと、その一本一本のろうそくが人の命で、男のろうそくは消えかかっています。なんとか助けてくれとすがる男に、死神は間違って死んでしまった人物の燃え残りのろうそくを渡し、それに上手く火が移せれば助かるといいます。
男はろうそくを受け取って、なんとか火を移そうとしますが、死神がそんなに手が震えていると消えてしまうぞと脅し、最後に本当に火が消えて男は死んでしまうという話。

落語と同じ展開ですが、正直のところ、せっかく狂言にするのなら最後の所は原作と違っても、もう少し工夫しても良かったのでは、と思った次第。一人で演じる落語と違い、男と死神と二人が出ているので、狂言の留らしい終わり方もできたように思うところですが、なんにつけても全体としては面白い舞台でした。
(45分:当日の上演時間を記しておきます)
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1218-43604f99

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-08 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。