FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

上掛りと下掛り・・・形の上では

観世・宝生の上掛り二流と、金春・金剛・喜多の下掛り三流の違いについても時々ふれていますが、今日も一つ。


詞章については確かに上掛り、下掛り二系統の差異が見られますが、それ以外となるとなかなか難しいところ。
ハッキリと形で分かるのは下居した時に、どちらの足を引くかというところでしょうか。
下居は片方の膝を立てた座り方ですが、この際に上掛り二流は右足を引き左膝を立てます。一方、下掛りの三流は左足を引いて右膝を立てる形になります。これは仕舞の最初の構えでも同じですね。


これ、袴の類の時はどっちでも良いと思うのですが、着流しの形になるときは正直のところ、上掛りの形の方が綺麗だなあと常々思っています。
というのも着物の袷せは右前ですから、右足を引くと着物の裾が自然と下がります。一方、左足を引いて右膝を立てるとどうしても裾が乱れた形になりがちなんですよねえ。いったいどうしてこういう形になったのか分かりませんが、不思議だなあと思います。


ワキは下掛り宝生でも下居では左膝を立てます。これは脇座に座ったときの見栄えの問題からかもしれません。
しかしさらに不思議なのは、下掛りでもシテとして出るときは左足を引きますが、ツレとして出るときに右足を引くことです。下掛り諸流の能はあまり番数を見ていないので、必ずそうかどうかは分からないのですが、ワキと同じ側に並ぶことが多いからか、とも思ったりしています。


こうした違いはあるのですが、そうした違いを知らずに能楽堂に出かけて、五流の能を観たときに、さて違いが分かるかといわれると、どうですかねえ・・・というのが感想です。むしろ謡だけを聞いていると、旋律的には観世・金剛・喜多の三流と、宝生・金春の二流の二グループに分けた方が良いくらいな印象があります。
このあたりはいずれまた、もう少しふれてみたいと思います。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/122-9a6e137f

 | HOME | 

カレンダー

« | 2019-09 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。