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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

瓜盗人のつづき

アドが退場すると代わってシテの盗人が登場してきます。
十郎さんの演じる盗人は、瓜を盗んでしまったことを後ろめたく思っている様子で、たまさかの出来心で盗んだ瓜をさる方に差し上げたところが、さらに所望されてしまったのでやむなくまた盗りに来たと語ります。

和泉流石田さんの盗人では、うち続く不仕合せで困っていたところ、畑に瓜が色よくできていたので「案内無しに瓜を少々物して」商売しようと、夜になるのを待って畑にやって来ます。
並べて書いてみると随分と設定が違いますね。どちらが先なのか分かりませんが、それぞれに考えがあっての設定なのでしょう。同じ曲ですが味わいがだいぶん違ってきます。

さていざ瓜を取ろうとすると枯葉を掴んでしまい、夜目が利かぬ時は転びを打てというのを思い出して、転がって瓜を取るのはいずれも共通です。
この転がって取る際、十郎さんの形では、まずワキ座のあたりから目付に向かって転がり、体の脇に瓜を見つけます。
次は目付からワキ座の方へと転がって、頭の所に瓜を見つけて、これは枕瓜としゃれます。マクワウリにかけた訳ですが、古くから・・・どうも縄文時代からマクワウリは日本にあったようで、美濃の真桑で多く作られたことからこの名があるとか。私が子供の頃までマクワウリは食べられていましたが、マクワウリと西洋メロンを掛け合わせたプリンスメロンが出回ったあたりから、だんだん見られなくなってしまいました。

それはさておき、三度目に常座からワキ座の方へと転がって案山子に行き当たり、人がいたと大騒ぎします。許しを請うたりしますが返事がないので案山子と気付く訳です。
これに腹を立てて、瓜蔓を引き立て、垣を引き抜いて散々に腹いせをして退場するのは常の通りです。帰ろうと橋掛りへ進みかけますが、瓜を忘れたと立ち止まって戻り、懐に瓜を入れる所作を見せてから、あらためて退場となりました。
さてこのつづき、もう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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