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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

咸陽宮さらにさらにつづき

話は平家物語に戻り、秦の侵攻を警戒する燕では、荊軻という武人を大臣に取り立て策をめぐらします。荊軻は樊於期の首に懸賞金がかかっているのを知ると、燕に逃れていた樊於期を尋ね、始皇帝を誅殺するために首を貸して欲しいと申し出ます。樊於期の首を持って行けば警戒厳重な始皇帝の身近くに寄ることができようという計略です。

始皇帝への深い恨みを持っていた樊於期は、喜んで自ら首を切り落とし、この首を持って荊軻は秦に向かうことにします。その際、秦舞陽という武人を伴っていくことにします。この秦舞陽はもともと秦の人ですが、十三の時に敵を討って燕に逃げ込み、そのまま燕にとどまっていた人で、ならぶ者のない武勇の士でした。

こうして二人は計略を持って秦の咸陽宮へとやって来た訳です。
しかしワキとワキツレ掛け合いの謡で、荊軻と秦舞陽は金銀珠玉の階を踏んで三里が間を登って行ったものの、荊軻は登り切ったが、秦舞陽は臆して座り込んでしまいます。
ワキツレ館田さんが、三ノ松で座り込む形になります。

なんとも情けない話ですが、史記には、そもそも荊軻は秦舞陽が頼りにならない若者であることを見抜いて、別の者を伴って秦へ向かおうとしたものの、太子丹に出発を急かされてやむなく秦舞陽を連れて出かけた、と書かれているようです。

ワキ、ワキツレのやり取りの後、地謡が「実にことわりとて典獄は さしも厳しき禁中に」と謡う中、ワキがワキツレに寄り、手を添えてワキツレを立たせて、二人は一ノ松、二ノ松に立ちます。
大臣が立って地謡座前に進みつつ、臨時の節会が執り行われ、燕からの使いを待つ様子を謡います。これを受けてワキが舞台に入り目付に出ます。ワキツレは「まず秦舞陽進み出て」と一畳台に寄り、笛座側に座して樊於期の首を捧げた形になります。
一方、ワキは「その時荊軻進み寄って」と謡いつつ、立って常座へ回り、ワキツレ秦舞陽の反対側から一畳台に控える形になります。
いよいよ何かが起こりそうになってきましたが、もう一日明日につづきます
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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