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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

因幡堂のつづき

因幡堂にやって来たシテは正先へ出、ジャガジャガと鈴を鳴らす所作をして着座し、扇を広げて前に置き仏を拝します。さらにふさわしい妻を与えて欲しいと祈り、「南無薬師瑠璃光如来」と合掌、誓願して、一晩籠もることにします。

深田さんの時の鑑賞記にも書きましたが、因幡堂こと福聚山平等寺、真言宗智山派のお寺です。平安時代中頃の貴族橘行平が因幡の国に代参した際に、海中より引き上げられた薬師如来をまつったとか。その故事にちなんで古くから因幡堂と呼ばれていたようです。
鬼瓦や仏師の舞台ともなっていると前回書きましたが、ネットで調べているとなんと「因幡堂狂言会」というサイトに行き当たりました。(勝手にリンクさせていただきました)

HPの記載によれば、因幡堂を舞台とする狂言は因幡堂、鬼瓦、仏師、六地蔵、金津地蔵などがあるようですが(どの曲も観てはいますがついぞ意識していませんでした。そんなものですね)、この因幡堂が現存することを機縁に、年に一度、因幡堂に舞台を設営して狂言を上演しようという趣旨だそうです。
2003年に因幡堂開山千年法要に際して、一度だけの試みとして狂言会を催したところ大盛況だったのだそうで、あらためて2007年万作一門による仏師と因幡堂の上演からスタートし、2008年は茂山千五郎家の貰聟と因幡堂、今年2009年は第三回ということで、万作一門による鬼瓦と新作狂言の因幡薬師が上演されたそうです。
ご住職が音頭を取られたようですが、大変面白い試みですし、舞台となっている場所で狂言を観るという珍しい体験が出来るのは興味深いところです。

さてシテが寝入ってしまうと妻が登場し、一ノ松に立つと「のうのう腹立ちや腹立ちや」と大変な勢いで腹立ちの様を述べます。岡さんの演じる妻、狂言のいわゆる「わわしい女」の典型のような様子です。里に用事があって帰ったところが、夫が暇状をよこし、因幡堂の薬師様に申し妻に籠もっているという話を聞きつけ、怒りにまかせて因幡堂までやってきた訳です。
一ノ松から目付に出て堂に籠もっている男を見つけます。常座に下がると一思案の後「お薬師様になって示現をおろそう」と決め、再び目付まで出ると、薬師如来であるかのように男に対して「西門の一のきざはしに立ったを汝が妻に定めい、エイ」と言って中入りします。
このつづき、もう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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