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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

因幡堂さらにつづき

シテは目を覚まし、少し睡眠の内にあらたなご霊夢を蒙ったと言い、夢のお告げに随って西門に向かいます。
シテが常座あたりから様子をうかがうと、衣を被いた女が一ノ松に立ち、男が声をかけて我が家に連れて帰ることにします。

二九十八などと同様の形でシテは女を導いて舞台を歩みつつ、女に話しかけて、薬師如来のお引き合わせで夫婦になったので「五百八十年万万年も連れ添いましょう」などと言います。
この五百八十年、居杭でも算置の言葉に出てきますが、長寿や慶事など、末永く続くように祝うときに用いるようです。しかしどうも語源がよく分かりません。割と良く出てくる語なのですが、さてどうして五百八十年なのか。
ほかにも五百八十年七回りという言い方もあるようですが、七回りの方は干支の七回り、つまり六十年が七回りで四百二十年、これと五百八十年を足して千年という意味だとか。たしかに千にはなりますが、だからといって逆算するから五百八十という語源とは考えにくいところ。
一説には日子穂穂手見命いわゆる山幸彦ですが、古事記には高千穂の宮に五百八十年鎮座されたとあり、これにちなんだという話もあるようです。

さらにシテはいずれ分かることでもあろうからと、実は今までも独り身ではなかったことを語ります。今までの妻は、朝寝をし、隣などへ行っては大茶を呑んだり、あろうこと大酒を呑んで酔狂をするので暇をやったと説明します。
我が家に着いたという設定でワキ座に二人して座します。

ワキ座に二人して座し、祝儀の盃事になります。女が盃を返そうとせず二度も三度も注がせるので、怒ったシテが無理に盃を取り上げて、被きを取れと迫りますが、女がいやがり無理に取ると、なんと元の妻。

女が怒ってシテを詰問すると、男は遁世の望みで暇を出したと答えます。ならば因幡堂には何のために籠もったとさらに問いかけられ、そなたの息災を願掛けに行った、と出任せを言って、型通りに女に追い込められます。何度観ても笑ってしまう一曲です。
(19分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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