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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

黒塚さらにつづき

ワキが枠かせ輪を見て、何というものかと問いかけます。シテは「わくかせわ」というものだと答え、これにワキは今宵のもてなしに営うで見せて欲しいと頼みます。

アシライでシテは立ち上がり、目付に進んで枠かせ輪の前に座して謡い出し、ワキとの掛け合いから地次第、サシ、クセへと、シテは糸繰るように枠かせ輪を廻し、生死輪廻をめぐり謡が続きます。

クセの終わりでシオリの後、ロンギ。シテは輪を廻し「月に夜をや待ちぬらん」と一度少しばかり面を上げて、再び直して輪を廻しますが、地謡の「長き命のつれなさを」で輪を廻す手が早くなり、「音をのみひとり泣き明かす」と輪から手を外してモロシオリとなります。
この輪を廻す速さ、手の延べ方など、演者によって様々に仕様のあるところですが、大友さんはあまり激情に触れるような感じではなく、全体的にはゆっくりと、静かな様子を見せました。

さてモロシオリから直したシテは、気を変えて「あまりに夜寒に候ふ程に・・・」と山に木を取りに行って焚き火を当てようと申し出ます。
ワキは止めようとしますが、シテは大丈夫だと言って山に上ることにし、ワキが「さらば、やがて御帰り候へ」と言うと、シテが立ち上がって目付で後ろを向き、ワキ正側を常座に向かいます。
しかし常座で振り返ったシテは「なうなう 妾が帰らんまでこの閨の内ばしご覧じ候ふな」と念を押します。ワキは「言語道断」と否定しますが、シテはさらにワキツレに対しても「此方の客僧もご覧じ候ふな」と念押しをしてから静かに退場します。

このあたりも割合サラッとした感じで、異様な恐ろしさのようなものは、あまり感じませんでした。シテのキャラクターもあるところでしょうね。
変わってアイの能力が常座に出てシャベリます。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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