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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鸚鵡小町・・・つづき

これまでも時々書いていますが、能にはストーリーとしてはほとんど起伏のない「え、それでなんなの?」といった曲が少なくありません。


この曲もストーリーの骨子は、陽成天皇の勅使、新大納言行家が、帝の歌を携えて百歳の姥となった小野小町を訪ね、その返歌を受け取って帰る。と、まあそれだけの話です。要は才色兼備の誉れ高い天下の美人である小野小町が、百歳の老婆となったその姿、老残を見せようというのがテーマであって、ストーリーはあまり重要ではないのでしょうね。
老女物五曲のうち三曲は小野小町が主人公であるのも、若き日の栄光と老残との対比が、観客にも説明抜きで理解しやすいからか、とも思います。


鸚鵡小町の鸚鵡は和歌の鸚鵡返しから出た話。
帝の歌「雲の上はありし昔に変わらねど見し玉だれの内やゆかしき」に対して「内ぞゆかしき」と一字だけ変えて返歌とし、これは古来からの鸚鵡返しという技法だと説くくだりから来ています。
クリ、サシ、クセと、この鸚鵡返しを巡っての趣深い謡が続きます。


もっともこの「雲の上」の歌は十訓抄に出てくるもので、流罪から許されて都に戻った藤原成範に対して、とある女房が詠みかけ、これに成範が一字を変えて返したとあり、この話を下敷きにしたようです。


十訓抄と言えば、博雅の三位が名笛「葉二つ」を手に入れた話もありますね。陰陽師のネタ話ですが・・・陰陽師のシリーズはなかなか面白い。
萬斎さん主演で映画化され、陰陽師自体も、萬斎さんも様々に注目されましたね。
作者の夢枕獏さんは、陰陽師以降それ以前の作風から大きく変わって、不思議な世界を作られた感じがしています。
・・・と、鸚鵡小町から話が離れてしまったので、明日またつづきを

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