FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

通小町またまたのつづき

カケリですが、立廻、イロヱなど、流儀によってこの部分の言い方は様々ですが、喜多流はカケリと言うようです。ただ、呼び方はいずれとしても、修羅物のカケリや鬘物のイロヱなどとは異なり、百夜通いの様を見せる独特の物になっています。

カケリでは足拍子して角に出て、左へ回り正中から下がって笛座の方へ向きざまに両手を挙げて笠を後に落として正へ直します。両の手を左の方へ出して下居し、直ぐに立ち上がると笠を探す形から笠取り上げて構え、空を見るようにして「あら暗の夜や」と謡い出しました。
各流のカケリ、立廻、イロヱ、いずれもの舞台を一廻りする程度の簡単なものですが、思いを込める部分です。

地謡の「一方ならぬ思いかな」で立ち上がったシテは「月は待つらん」から笠を使いつつ舞台を廻り、「鐘もただ鳴れ 夜も明けよ」と大小前で幕の方へ向いて雲扇の型。「獨寝ならばつらからじ」と安座。左手の指を折って九十九夜なりとかぞえ「今は一夜よ」と小指を伸ばして示し、立ち上がって正中へ出、笠を捨てて扇を出して上扇、左右打込開キと型が続きます。

そののち飲酒戒を守って悟りを開いたと突然の展開になるのですが、ここはなんだか納得いかないところ。この部分には古くは省略された場面があったという説がありますが、さもありなんという感じがします。
いささか唐突な感じで「小野小町も少将も、ともに仏道なりにけり」シテツレ二人共に並んでワキに合掌し終曲となりました。このあたりは曲自体の問題なので仕方ないところです。

良岑宗貞出家し僧正遍昭、あるいは深草少将義宣がモデルとも言われますが、全くの想像の話なのか、あるいはモデルがあってのことなのか、などと考えてみるのもまた興味深いところです。
(66分:当日の上演時間を記しておきます)
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1270-542986f4

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-03 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。