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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

葛城のつづき

まず舞台には次第の囃子でワキ森常好さんとワキツレ舘田善博さん、森常太郎さんが登場してきます。山伏の設定ですので、ワキは白地に緑の縞目の水衣に白大口、篠懸をかけ兜巾を着けての登場。ワキツレ二人は紺地のヨレの水衣に白大口。やはり篠懸、兜巾の山伏姿です。
登場した三人は向かい合って次第を謡い、続いてワキの名乗り。出羽、羽黒山の山伏が宿願の子細あって、葛城の明神に参ろうという次第。道行で大和路を進み葛城山へとやって来ます。

さて一同が葛城山につくと、雪が降り出してしまったとワキがやや上を見上げるように言い、岩陰に雨宿りならぬ雪宿りをしようと、ワキ座に進みかけます。

すると幕から呼び掛けの形でシテが登場してきます。
シテは白地の摺泊に濃い青地の縫箔を腰巻にし、これまた白地の唐織を壺折に着けて雪を置いた笠をかぶり、右手には雪のついた木の枝を持った姿です。雪降る中を進み出た形で、腰巻にした縫箔の色が強いアクセントになっています。杖を持って出る形が多いようですが、杖は持たずに登場しました。

語りつつ橋掛りを進み、雪の山道で難儀しているワキ山伏達に同情し、自分の庵で一夜を過ごすようにと勧めて、二ノ松あたりに佇みます。

ワキは親切な申し出に感謝し「さて御宿はいづくぞや」と問いかけます。
これにシテは「この岨づたひのあなた」に谷の下庵があり、雪の晴間まで御身を休めるようにと答えます。このシテの謡の最後「御身を休めおわしませ(観世では休め給ふべし)」からワキとの掛け合いになり、シテは舞台へと進み常座に立ち、二人一緒に「笠はおもし呉天(観世は呉山)の雪 靴は香ばし楚地の花」と謡います。
この一節は「笠重呉天雪 鞋香楚地花」という漢詩をもとにしたもの。禅語として良く取り上げられる詩のようですが、南宋の魏慶之が著した「詩人玉屑」に収録されている可士という僧の詩とか。行脚する僧の思いを述べた詩のようですが、趣き深い一句です。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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