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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

老女の舞・・・鸚鵡小町のつづき

老女物だけに、囃子も地謡もかなり高い格。今回の録画では大小、笛は関西で活躍されている重鎮の方たちですが、私の場合は東京でしか能楽を観ていないので、たぶんこれまで拝見したことのない方ばかりだったと思います。


地謡は松野恭憲さん、宇高通成さんと強力な布陣で、この重い曲を見事に謡いきっておられた感じです。
ワキ、福王茂十郎さんも、東京での公演はあまり多くないので、拝見する機会は少ないのですが、テレビの画面を通しても、演技の品のようなものが伝わってくる感じで、老女に対峙する勅使の雰囲気を上手く出されていたように思います。


さて行家の求めで、シテ小町は業平の昔を偲んで法楽の舞を舞います。
イロエの後、ゆったりと破掛りで舞に入ります。
この舞、序ノ舞と解説されていることも多く、テレビで解説された山崎有一郎さん(横浜能楽堂館長)も「序ノ舞物」と紹介されていましたが、実は中ノ舞を序ノ舞の格で舞うのだそうで、確かに常の序ノ舞よりもさらにゆったりと舞われるものの、基本形は中ノ舞ということのようです。


二段のオロシのところで下居。百歳の姥が舞の途中でへたり込んでしまった風なのでしょうか。ようやく立ち上がってよろよろと舞い始め、二段で舞上げてしまう形です。


正直のところ「ああ面白かった」という能ではありませんが、生きること、老いることの意味を考えさせられるような曲で、老女物が重要視される意味が少し分かったような気がしました。
山崎さんの解説も大変興味深いもので「テレビでの観能も悪くはないなあ」と思った次第です。
もっとも生で観たら、また違う印象を持ったのかもしれませんが・・・

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