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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

附子 高澤祐介(ユネスコ記念能)

和泉流 国立能楽堂 2009.10.28
 シテ 高澤祐介
  アド 前田晃一、三宅右近

附子(ブス)というのは猛毒のこと。カラトリカブトなどの根の塊を言いますが、漢方で生薬として用いる時はブシと読むようですね。実は私、高校生の頃は生物部に入っておりまして、山にある薬用植物の採集などをしておりました。キンポウゲ科トリカブト属の仲間はどれも毒性がありますが、案外、山に入ると見つかるもので、ヤマトリカブトを採集してきたこともありました。
たしかアコニチンという神経毒の成分が入っていて、呼吸困難を起こして死に至ることがあるという代物。根が一番毒性が高いものの、葉や茎など全草に毒性の成分が含まれていたと記憶しています。
このトリカブトの汁を矢先に塗って狩猟に用いていた例もあるようですね。

それはさておき、この附子という曲は教科書などにも取り上げられることが多く、狂言としては大変有名な一曲だろうと思います。ブスという音もあって、子供も好んでこの名前を口にしたがったり、といったこともあるようです。

さて舞台には、まずアド主人の前田さんが長上下で先に立って進み、シテ太郎冠者の高澤さんと、小アド次郎冠者の右近さんが後から半上下出立で進みます。
シテの装束は薄緑地の狂言袴に柿色の肩衣で、肩衣の背には大きな伊勢海老が白抜きに染められています。次郎冠者の方は青緑地の狂言袴で、肩衣は黒地に大鯰が描かれたもの。いつも思うところですが、狂言の肩衣を見ていると、中世日本人の美意識の大胆さに驚くばかりです。

アド主が常座に出て名乗り、シテと小アドは大小前に、シテが見所から見て左、小アドが右に並んで控えます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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