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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

附子のつづき

主は太郎冠者と次郎冠者の二人を呼び出し、用事があって山一つむこうへ出かけるので、二人して留守居をするように命じます。二人は、いつものように二人のうちどちらかがお供しましょうと言うのですが、子細あって供を連れずに行くという主人の言葉で、二人して留守居をすることになります。

主人は笛座辺りに用意された小ぶりの葛桶を正先へと持ち出して、あそこに附子があるので気をつけるようにと命じます。これに太郎冠者は、それならば「両人ともお供に参りましょう」と訳の分からないことを言い出します。次郎冠者との問答で「あなたに留守がある」と聞き違えたことが分かりますが、留守ではなく附子。附子の方から吹く風にあたってさえ滅却する大毒だと主人に聞かされます。

主人は出かけてしまい、二人は留守番。シテ太郎冠者がワキ座あたり、小アド次郎冠者はワキ正あたりに座して雑談を始めます。太郎冠者が「きょうはゆるりと話そう」と言うと、突然に次郎冠者が両手で舞台を叩き「そりゃ」と大きな声を出すと、急いで橋掛りへと走ります。太郎冠者も遅れじと走り、二人一ノ松まで逃げた形。
シテがどうしたのかと問うと、小アドは附子の方から風が吹いたとの答え。附子の方から吹く風に当たってさえ滅却する毒ということで、あわてて逃げたことが判明します。

太郎冠者は次郎冠者を良いところに気がついたと褒め、「つっとのいて話そう」と今度はシテが地謡前、小アドが常座あたりと、最前より一つずつ後方に下がったあたりに座して話をすることにします。

さて落ち着くと、シテが附子を見てみたいと言い出します。よその人から附子とはどのような物だと聞かれた時に、自分のところにありながら知らないとも言われないので、見ておこうという妙な理屈をこねます。こういう分かったような分からないような理屈は、狂言に良く出てきますが、こういう屁理屈を言うヤツって、いるよなあと思うとそれだけでちょっと可笑しい。

これに小アドが、吹いてくる風にあたってさえ滅却する程というのにどうやって見るのかと常識的な問いかけをし、こちらから煽いでいけば大丈夫だ太郎冠者が言い返します。
そして不承不承の次郎冠者ともども、二人で扇を出し「煽げ煽げ」「煽ぐぞ煽ぐぞ」と附子に向かっていくことになります。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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