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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

寝音曲さらにつづき

寝たまま謡う小謡は、何を謡うと決まっている訳ではないようなのですが、まずは寝た形のままで一つキチンと謡ったという形。

主人は、起きても謡えそうだ、と太郎冠者に試させるのですが、太郎冠者は声が出ない振り。「千秋万歳の・・・この玉をたてまつる」と息も絶え絶えの様子で謡いますが、ちゃんとした声は出ません。
しかし主人はさらに立って謡えと命じます。

起き上がって出ない声が、立って出る訳がないと太郎冠者は抵抗しますが、いいから謡えと主人に言われ、やむなく「きみは千代まで 八千代」と謡おうとしたところで、「あ、痛」と声が出ずに腰の痛みが出たという次第。

やむなく、もう一度、今度はもっと長いものを謡えということになり、再び膝を枕にした形になって、太郎冠者が今度は玉ノ段を謡います。
この間に主人は両掌を上げたり下げたり。上げると太郎冠者の声が出なくなり、下げると謡えるということを繰り返します。
「その外悪魚鰐の口」まで謡い、「逃れ難しや我が命」のところで、主人が上げ下げを途中で逆転させ、この後からは主人が太郎冠者を起こすと声が出、下げると声が出なくなるという、太郎冠者の主張とは逆の形になってしまいます。

そのうち、謡に調子付いた太郎冠者は「さるにてもこのままに」で立ち上がり、ついには謡い舞いする始末。アド主人がワキ座に下がって見ているのにも気付かず「玉は知らず、海士人は海上に浮かみ出でたり」まで舞い上げていきます。この最後で主人が叱って追い込みの留。
お馴染みの曲でしたが、楽しく拝見しました。
以前も書いた通り、この最後のところ主人が褒める形もあり、また和泉流では玉ノ段、大藏流では放下僧小歌を謡うのが普通であるものの、必ずしもこれだけにきまったものではないようで、他の謡とすることもあるようです。
(27分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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