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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

巻絹 工藤寛(天地人之会)

金剛流 国立能楽堂 2009.11.23
 シテ 工藤寛、ツレ 高橋雪絵
  ワキ 大日向寛、アイ 深田博治
   大鼓 安福光雄、小鼓 幸信吾
   太鼓 梶谷英樹、笛 栗林祐輔

天地人之会Vol3とされているのですが、天地人之会で工藤さんの望月を拝見したのが平成18年。あれは第1回だったのか、第2回だったのか・・・ともかく工藤寛さん主催の能楽会で、今回は工藤さんの巻絹と金剛宗家の融、さらに萬斎さんの萩大名という番組。
当日のあらましや、ドイツ人のお爺さんに話しかけられたことなどは、先日書いた通りです。

その際にも触れたように、冒頭の解説で三浦裕子さんが「今日の三番はいずれも和歌を巡る曲」として紹介されていましたが、そういう括りで捉えてみると、確かに面白い感じがします。
熊野に諸国から巻絹を奉納せよという宣旨により、各地から巻絹が運ばれますが、都からの巻絹を持参した男は、途中、音無の天神に立ち寄り心中に歌を詠んで天神に手向けます。しかし男は、熊野への到着が遅れたため廷臣に捉えられてしまいます。
ここに現れた巫女が男の縄を解き、廷臣に男を許すようにと求めます。実は和歌に感じた天神が巫女に憑いて託宣を述べている訳で、男が許されると巫女は祝詞を捧げて神楽を舞い、やがて神が上がって本性にかえる、という一曲です。
まあ、それだけの曲と言ってしまえばそれだけの曲ですが、神楽からさらに神憑りになって舞い続け、ふと神が離れて本性に帰るという展開に能らしい面白さがあるところで、上演回数も割と多い方だと思います。

これまでこのブログでも、関根祥人さんの神楽留の小書付と浅見真州さんの諸神楽の小書付のものの鑑賞記を書いています。いずれも観世流ですが、今回は金剛流。当日の解説によりますと金剛流ではこの曲の神楽をたいへん重く扱うのだそうです。そのあたりはいずれ触れるとして、曲の進行は明日へと続きます
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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