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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

萩大名さらにつづき

小アド茶屋の万之介さんが立ち上がって出てきます。段熨斗目に長上下の定番の形。太郎冠者の求めで庭を見せることになり、「ざらざらざら」と正面に向かい扇を使って引き戸を開ける風。舞台は茶屋の庭になります。

初対面の挨拶など済ませてシテは大小前で床几にかかり、小アドがやや下がって、主人と太郎冠者が庭を見物する場面。
主人はまず庭の白砂に気付きます。あれは何だと問う主人に、太郎冠者は備後砂と答えますが、主人は「なに豊後砂じゃ」と聞き返します。太郎冠者は「備後砂名物」と言って主人をたしなめる様子。名物の備後砂も知らなくては、茶屋の手前恥ずかしいということでしょうが、やり取りはだんだんエスカレートしていきます。

主人はその白い砂が道明寺干飯のようだと言いだし、太郎冠者は「亭主が聞きまする」と主人を止めます。主人は次に庭の石に目をとめ、よい石だと感心しますが、その石のひょいと出たところを打ちかいて火打ち石にしたら良かろうと言って、またまた太郎冠者に止められます。
次に向こうの木は梅かと問い、花は赤いか白いかと聞きますが、太郎冠者が「白梅」と答えると「白なんじゃ」と問い返します。「白梅とは白い梅の事なり」といささかあきれた感じで太郎冠者が言うと、主人は「是は誰も知った事じゃ」と返しますが、さてその梅の枝がつっと立ち伸びたところが面白いと言い、太郎冠者が相鎚を打つと、その枝を引き切って茶臼の挽木にしようと言って、またまた太郎冠者に諫められます。

萬斎さんの演じる大名は、いささかオーバーな驚きよう、笑いようで、田舎者の物を知らない大名が、風流な見方ができずに、それでも楽しげに見物している様子。そのギャップにおかしさがにじみ出るところです。
もう一日明日につづきます
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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