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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

萩大名もう一日のつづき

さて大名は庭の萩の花にようやく目をとめます。
「あの向こうにくわっと赤いはなんじゃ」と太郎冠者に問い、太郎冠者が「あれがはぎでござる」と教えます。主人は茶屋に、あの萩はどこから来たかと問い、亭主が「宮城野」と答えると「なんじゃ土産にせい」とまたまたとんちんかんな受け答え。
太郎冠者が「宮城野の萩名物」と主人に教えますが、主人はさらに、あの赤い花が白い砂のうえにちったところは赤飯を見るようだと言って、太郎冠者に止められます。繰り返しこうした問答を重ねて、主人の田舎者ぶりを強調するというところでしょうか。

茶屋が太郎冠者に、ここへ腰を掛けた方にはどなたにも萩の花について御当座をなされて戴いているので、主人にも当座をお願いしてほしいと言い、太郎冠者が主人に伝えますが、主人は「当座」とは何かを忘れています。太郎冠者が「歌々」と教え、いよいよ歌を詠む場面となります。ここからがこの曲のメインの部分で、当初の約束の通り、太郎冠者が扇を七本、八本、と見せたりするのですが、主人は全く覚えていないというドタバタになります。
太郎冠者の広げる扇をみて、いきなり「七本、八本」と言ってしまい、太郎冠者から「七重、八重」と教えられ、次も「九本」などと笑いを誘いつつ、歌を詠む場面が進行します。
十重咲き出るまで、なんとかたどり着きますが、太郎冠者が主人を置いてそっと退場してしまい、最後の句を詠もうとした主人は太郎冠者がいないことに気付きます。
亭主は最後を詠むように求め、字がたらなければ十重咲き出るを繰り返せばよいなどというものの、亭主が許してくれません。
しばらくのやり取りの内に、ようやく思い出したと主人は最後の句を「太郎冠者がむこうずね」と詠んで、亭主に「とっととお帰りあれ」と言われてしまい、面目もないと言って留になります。
さてこの大名を、どう解釈するか。ただの馬鹿な男か、あるいは都の風流に臆した田舎者か、面白いところではあります。
(28分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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