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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

船弁慶のつづき

アイの万蔵さん、格子柄の熨斗目に狂言袴、肩衣を着けた普通の出立です。宿に加えて舟も用意しておいて欲しいと言われ、承知します。

さて弁慶は静御前がここまで供をしてきていることが気に掛かっており、ここから都に帰してはどうかと義経に奏上します。
これを子方が承知し、弁慶は静の所に伝えに行こうと、幕に向かって案内を乞います。

これに答えてシテの出。紅入唐織の着流しで登場してきます。
ワキとシテのやり取りから、都に帰れと言うのは弁慶の差し金ではないかと疑ったシテ静は、直接義経に返事をすると言って、舞台に入ってきます。

シテは正中に進み出て子方に声をかけますが、子方義経が都に上って時節を待つようにと言う言葉に納得し、別れを惜しんで涙します。
銕之丞さんの静はしっとりとした風情で、小書のためか、いささか運びもゆっくりな感じがします。

ワキが舞一差しと勧め、シテは「その時静は立ち上がり」と謡いつつ立ち、ワキが持って出た烏帽子を受け取って笛座前で物着になります。この辺りまでは特に大きな変化はありません。

さて烏帽子を着けたシテは「立ち舞うべくもあらぬ身の」と立って謡いなが大小前に出、地謡が「袖打ち振るも恥ずかしや」と謡います。
この後、通常の形ではイロヱが入りますが、小書のためかイロヱが省略されシテのサシ「伝え聞く陶朱公は勾践をともない」になります。地謡が受けてクセになっていきますが、以前にも書いたように、このクセは大変に趣き深いところ。「功なり名遂げて身退くは天の道と心得て 小舩に棹さして五湖の煙濤をたのしむ」は、いつも心にかけている一節です。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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