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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

山姥 山井綱雄(座・SQUARE第9回公演)

金春流 国立能楽堂 2006.7.17
 シテ 山井綱雄、ツレ 中村昌弘
  ワキ 森常好、アイ 大藏教義
   大鼓 安福光雄、小鼓 鵜沢洋太郎
   太鼓 吉谷潔、笛 一噌幸弘


いやあ6月17日の浅見真州の会からちょうど一月。この一ヶ月間で浅見真州の会潤星会に続いて三度目の山姥です。こう続けて観ると、いっぱしの山姥通にでもなった感じです。ツレは中村昌弘さん。ご本人のブログでも山姥の稽古から本番まで、演者の視点から話が書かれていてとっても興味深いのですが、ブログ上はお名前を明かしておられないのでリンクは遠慮させていただきます。


ツレは紅入唐織の着流し。まあ観世でも基本はこの形なので、先月の雪月花之舞で鵜沢久さんが演じた唐織を壺折りに着け鬘桶に腰を下ろすという形は、かなり百万山姥を重く扱ったということなのでしょうね。
常の演出らしく、重すぎずシテを引き立たせる感じに演じておられました。


しかし当日のパンフレットにも山井さんが一言書いておられますが、この山姥のツレは登場してから1時間半ほど、ずっとワキ座に立て膝で座ったまま。
いつぞやはホンの三十分ほどの地謡で立てなくなった方を見ましたが、すんなり立つだけでも大変なことでしょう。正座であれば微妙に腰をずらしたり、むしろ対応の方法がありそうですが、あの形はつらそうですね。もちろん中村さんは見事に立たれましたが・・・


ツレの謡では山姥を恐れる詞章が出てきますが、動きとしては座ったままですし、実際のところ山姥も恐ろしい存在というよりも、超自然的な不思議の存在。そういう意味ではツレの謡も変に力を入れたりせず、すんなりとして良かったのではないかと思います。


ところで地謡が「よし足引きの山姥が」と謡い出す前、シテとツレの掛け合いのところ、「え?謡い間違えた!?」と思ったのが「法ならぬ」の一句。


ツレは「法(ノリ)」と謡ったようで、すぐにシテの謡い。おや?と思ったのですが、隣の方がたまたま謡本を開いていまして、そっと覗いてみると、ツレ「法」シテ「ならぬ」と、ここはツレ・シテが分けて謡うんですね。
流儀によってこんな所にも違いがあるなあと、つくづく思った次第です。
続きは明日に・・・

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