FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

山姥の舞・・・続き

しかしなあ・・・山井さんの能を拝見するようになったのはここ数年のことですが、舞台を拝見していてなんだかジーンとしてしまうことが少なくありません。この日の山姥もまた引き込まれてしまった感じです。


わけても後シテ
「あれ? 山井さんってこんなに大きかったか?」
なんだか、舞台上でひとまわり大きくなったような感じを受けたんですね。どちらかというと小柄な方なのですが、存在感というか、単に装束だけの問題ではないと思います。
後シテは白頭なんでしょうか、常の山姥鬘ではないようでしたが、小書き無しで白頭を使うこともあるのかどうか不明です。


山姥は、鬼女とは言っても、恨む心や怒る心の末に人間が鬼になったという訳ではなく、自然の中から出現してきたものですから、逆に演じるのが難しい感じがします。ですがシテの流れるような動き、舞が、その自然から生み出されて自然とともにある山姥を表現しているような感じを受けました。


クセの詞章は仏教を基礎に置き、ある意味難解ですが、この自然から生まれ自然とともにある山姥を表す表現としては、実にうまくできた言葉と思います。
「仏法あれば世法あり。煩悩あれば菩提あり。仏あれば衆生あり。衆生あれば山姥もあり」と続く一節はお気に入りの詞章の一つです。


舞終えて名残を惜しみつつも「行方も知らずなりにけり」と留め、静かに舞台から去っていく後ろ姿をついつい名残惜しく目で追いかけてしまいます。いつぞや山井さんの融を観たときもそうでしたが、本当に名残惜しい能でした。


ところで、自然から生まれ自然とともにある山姥を表現するということでなのでしょうけれど、山姥のアイはなかなか面白いものの一つ、明日はこのアイの話を・・・

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/135-85327a2c

 | HOME | 

カレンダー

« | 2019-09 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。