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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

恋重荷 小早川修(代々木果迢会別会)

観世流 国立能楽堂 2010.02.21
 シテ 小早川修、ツレ 鵜澤久
  ワキ 工藤和哉、アイ 石田幸雄
   大鼓 柿原祟志、小鼓 曽和正博
   太鼓 観世元伯、笛 松田弘之

恋重荷は2008年の6月に、金春流桜間金記さんが演じられた際の鑑賞記を書いています(鑑賞記初日月リンク)。その際にも触れた通り、この恋重荷という能は観世流、金春流のみにあって、一方、宝生流、金剛流、喜多流では同じ主題の綾鼓という曲があります。この綾鼓は同じ年の11月に喜多流の香川靖嗣さんが演じられた際の鑑賞記を載せていますが、喜多流の綾鼓は昭和27年に土岐善麿により改作されたもので宝生流や金剛流の本とはかなり詞章が違います(鑑賞記初日月リンク)。

恋重荷と綾鼓の成り立ちの違いなどについては、金記さんの演能の鑑賞記や、香川さんの演能の鑑賞記の際にも触れていますので、併せてご参照頂ければと思います。

さて今回は観世流の恋重荷です。
舞台上に後見が「重荷」を持ち出してきて正先に置きます。金春の金記さんの時はリンゴ箱くらいの大きさの箱のようなものを朱の地の金襴緞子で包み、濃紺の布を縄にしてかけたものでした。今回、後見の武田尚浩さんが持ち出してきたのも、同じような様子の箱です。
続いて出し置きの形でツレの女御、鵜澤久さんが緋の大口に紅入唐織を打ち掛けにして、天冠を着けた姿で登場し、ワキ座で床几にかかって準備が整います。

名乗り笛でワキの廷臣がアイを従えて登場してきます。実は当初の予定ではワキ廷臣を村瀬純さんが勤めることになっていました。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、村瀬さんは今年1月早々に公演先のシンガポールで急逝され、今回は工藤さんとなりました。
ただでさえ少ない東京の福王流ですが、その中心であった村瀬さんが60歳を前に亡くなったのは誠に残念な次第です。ご冥福をお祈りします。
さて曲の方は明日につづきます
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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