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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

邯鄲さらにさらにつづき

子方の舞の途中、子方が「わが宿の」と謡って上げ扇から大左右の型になりますが、シテは肩脱ぎして装束を整えます。
「栄耀もげにこの上やあるべき」との地謡に、子方が舞を納めて目付に退き、シテの楽になります。

邯鄲の楽は台上で舞われるのが最大の特徴。あの狭い一畳台の上で、いかに広がりのある舞を見せるかがシテの腕ということになりますが、正直のところ予想以上の出来で舞を楽しませていただきました。五段に舞われますが三段になると見所から見て奥、ワキ正に向かって前側の柱につかまり空下りの型。夢の中での舞が覚めそうになる意味があると言われますが、踏み出した足を高く上げてしばらくその形で止まりました。各流、それぞれに型に違いがありますが、舞の途中で片足を高く上げ続けるのは結構大変なのでは、と想像しています。しかし、この型も違和感なく舞の中に織り込まれている感じです。

シテは台の後側、見所から見て右側に腰を掛け、後見の芳樹さんが装束を直します。
やがて立ち上がったシテは台の横を通って舞台へ出て四段。さらに五段と舞台上で舞い続けます。

楽の後は仕舞でも舞われる部分ですが、時間の経過が怪しくなるような不思議な詞章がシテと地謡の掛け合いで謡われ、「四季おりおりは目の前にて」と地謡が謡って、いよいよ夢が怪しくなってきます。シテは大小前から正先、目付へと舞い「皆消え消えと失せ果てて」橋掛りへと進みます。子方とワキツレが切戸口に姿を消し、一ノ松でサシたシテは「有りつる邯鄲の枕の上に、眠りの夢はさめにけり」というたたみかけるような地謡の中、一畳台に歩み寄ると足拍子を踏んで、飛び寝の形になりました。
もしかして飛び込みをされるかと期待していたのですが、下掛り他流でも観られる形でした。しかし見事に枕に横たわった形となり、アイが台を叩いてシテを起こします。

さて粟飯一炊の間の夢と覚った盧生は台を下り、宿を後にしたと留になります。なんだか清々しい気持ちになった一曲でした。附祝言は千秋楽。
(79分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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