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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

桜川もう一日のつづき

クセは舞グセで曲舞の基本の形に沿った展開ですが、散る桜に子供への思いを込め、シオル型が入るなど、軟らかい感情表現ながら思いの深さをそこはかとなく感じさせる形になっています。

さらにクセを舞い上げるとシテの狂いが昂じた風情で、再び網を持って網ノ段になります。シテの「あたら桜の」という謡から、桜川に流れる花びらを網を持って掬うことに興じますが、それは木々の花、自らの尋ねる桜子が恋しいと、掬った花を捨てる形から網を落とし、常座へタラタラと下がって安座しモロシオリとなります。

ロンギに入り、地謡が「いかにやいかに狂人の、言の葉聞けば不思議やな。若しも筑紫の人やらん」と謡い、いよいよ親子の再会の場面。
ワキが子方を立たせ、シテは招き扇して子方に近づき、抱きかかえてシオリます。

最後は地謡で、母子ともに帰郷して仏門に帰依し、二世安楽を得たことが謡われて、先に子方を幕に入らせたシテが常座で留拍子を踏みます。
朝倉さんがシテをされるのは、あまり拝見していないのですが、子への愛情が感じられるしみじみした一曲でした。

なお余談ですが、桜川市ではこの謡曲桜川にちなんで能楽愛好の会があり、子供達も含めて謡や仕舞を稽古されています。たしか桜川謡曲最中とかいうお菓子もあったような。
また能楽とは関係ありませんが、磯部神社の近くにある雨引観音 雨引山楽法寺のマダラ鬼神祭は京都太秦広隆寺の摩多羅祭と共に、日本二大鬼祭と言われていて、珍しいお祭です。駐車場の関係などで暫く中断していたのですが、平成二十年四月に八年振りで催行され、二十一年も催行されました。今年は残念ながら本坊の工事のため中止されたようですね。
(78分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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