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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

佐渡狐 野村萬(喜多流自主公演能)

和泉流 喜多六平太記念能楽堂 2010.05.23
 シテ 野村萬
  アド 野村太一郎 野村万蔵

当日の番組にも、シテ野村萬と明記されていたのでそれに従いましたが、太一郎さんが越後の百姓、万蔵さんが佐渡の百姓で、萬さんは奏者役です。

さて佐渡狐は昨年に三度、今年も二月にブログ登場していますが、ポピュラーな曲ではあるものの、それにしても観る機会が多いような感じです。どうもある時に立て続けに同じ曲を観るような気がしています。狂言方のほうで、その時のテーマのように集中的に上演しているのかも知れないなあと考えたりしています。

曲の流れ自体は昨年7月の牛久市民能で万作さんが奏者をされた際の鑑賞記に詳しく取り上げていますので、こちら(鑑賞記初日月リンク)を参照下さい。同じ展開ですが、それにつけても萬さんも万作さんも、奏者の、ともすればずる賢い印象になってしまいそうな役柄を、うまくこなして悪意のない笑いに繋げています。まあ、そのあたりが技量ということなのでしょうね。

そういえば、狐のなりかっこうを尋ねられた佐渡の百姓に、奏者が「犬よりも少し小さい」を思い出させようと扇で何やら形をなぞり「犬」と言ますが、これを佐渡の百姓は「猪」と答えてしまいます。このときの扇でなぞる形、もちろん犬よりも少し小さな動物の形と思っていましたが、今回の演技を見ていて「い」の文字の形をなぞる意味もあるのかなあ、とふと思いました。見ようによっては、そんな風にも見えるという程度の話ですが・・・

太一郎さんの演技を拝見するのは、たぶん今回が初めてです。故八世万蔵の長男で今年二十歳、お若い演者で汗をかきつつ精一杯の熱演でした。今回の越後の百姓は生真面目な役柄でもあり、余計にそうした印象を持ったのかも知れません。ご活躍をお祈りしています。
(29分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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