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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

冬のオペラ

突然何を書き始めたのか・・・という声が聞こえそうですが、北村薫さんの短編小説集「冬のオペラ」の話です。なぜここに出てくるかというと「舎利」つながり。

この短編集は、「三角の水」「蘭と韋駄天」そして短編集自体と同名の「冬のオペラ」という三つの短編から構成されています。自ら「名探偵」を名乗る巫弓彦が探偵役として登場し謎を解明するのですが、この独立したような、実は密接に繋がった三編の最後「冬のオペラ」に謡曲「舎利」が出てくるという、そういうわけです。
もちろん「蘭と韋駄天」という二番目の短編の題名にも、既に韋駄天の名が出てきていて、三編目の冒頭に前奏曲として謡曲「舎利」の一部が出てきても、すんなりと入ってくる感じです。

ネタバレになってしまうので、冬のオペラ自体の筋には触れませんが、なんだかちょっとやるせない、でも北村さんらしい優しさのある作品です。

北村さんといえば、落語家春桜亭円紫が探偵役を勤める「空飛ぶ馬」など円紫シリーズもあり、こちらは落語や古典から、芥川龍之介の文学論まで(「六の宮の姫君」のテーマになっています)様々な話題がちりばめられています。
早大一文の出身で高校の国語の教師をしていたという、北村さんの来歴に寄る部分も大きそうな気がしますが、この方の人柄なのか、どの作品にもなんとも言えない優しさを感じるところです。

私は「時と人」三部作の「ターン」から読み始め、すっかりファンになってしまいました。私としては同じシリーズの「リセット」が一番気に入っていますが、おーなり由子さんの絵が素敵な「月の砂漠をさばさばと」もお気に入りの一冊です。

ただし実を言うと、最初の一冊「ターン」は高村薫と北村薫を間違えて買ったというのが真相で、本との出会いはかくも偶然の産物かと我ながら思った次第。この間は、その高村薫さんの「レディ・ジョーカー」にはまり込んでおりました。

たまには能楽以外の話も良いかな・・・と、書いてみました。
なお北村薫さんは男性、高村薫さんは女性ですが、小説だけ読むと逆のようです。
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