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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

養老さらにつづき

ワキの勅使がシテに泉を養老と名付けた謂われを詳しく述べるようにと促し、これを受けて、シテ・ツレ掛け合いの形で、泉を見つけた息子が家に水を汲んで帰り、父母に飲ませた子細が語られます。

ワキはその泉のありかを尋ね、シテが「御覧候へこの滝壺の少し此方の岩間より、出で来る水の泉なり」と正中から階の先を見やる形になります。ちょうどこれに合わせるようにワキはワキ座から階の先の方を見、ツレは目付から階の先の方を見やる形になり、三人の視線の先に滝が現れる訳ですが、この日の舞台はまさに三人の視線が一点に集まった感じで、面白く拝見しました。

シテ、ワキの掛け合いから、地謡がこれを受けて上歌「老をだに養はば」と謡い出し、ツレが地謡前に下がり、ワキも下がってワキ座に座すところ、シテは正中から笛座前へと進み、大小前から常座へと地謡いっぱいに動きます。

地のクリでシテは常座から正中へと進んで着座し、シテのサシ謡になります。本来の脇能の形式では次はクセになるところですが、地謡、シテの掛け合いから、地の下歌、上歌と続いていきます。下歌「いざや水を結ばん」のところで、ふと気付くとシテが地謡前笛座に近いあたりに座したツレの方を向いています。ああ「結ばん」と呼び掛ける相手はツレの男だったのかとあらためて思った次第です。
これは他流ではどうだったでしょうねぇ。あまりこの場面を意識したことはなかったのですが、今度は気を付けて観てみましょう。

地の下歌「曲水に浮かむ鸚鵡は」でシテが杖を取って立ち上がり、常座へと進み「月を汲もうよ」と遠く幕方を見やる形になります。宝生流ですから月の出を東に見る形でしょうか。観世だと方角が逆になるので西の月になってしまいますね。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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