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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

文蔵 野村扇丞(五雲会)

和泉流 宝生能楽堂 2010.06.19
 シテ 野村扇丞
  アド 山下浩一郎

文蔵は、このブログでは平成18年に大藏流善竹十郎さんの鑑賞記を書いています。
鑑賞記初日月リンク

この曲は流儀による違いをさほど感じません。なんといっても「源平盛衰記、石橋山の合戦のところをすいてよむ」という主人が、その読み物を仕方を交えて語るというのが眼目の曲ですから、この部分は動きません。したがって曲の展開にそうそうバリュエーションが出ることもないのでしょうね。
(今、手に入る源平盛衰記のテキストには、私の見た限りではこの「語り」の部分と同文のものがありませんが、かつてそういうものがあったのかも知れません)

さて舞台上には長上下のシテ主が登場し、続いて登場したアドの太郎冠者は大小前に控えます。シテは常座に出て名乗り、一人召し遣う下人が暇乞いもせずにどこかへ出かけたので叱りに来たと言って、太郎冠者を呼び出します。
ワキ座に出て作り声をし、太郎冠者を呼び出して叱りつけますが、この展開は二千石と同様です。

この主従のやり取り、主人の叱責に常座へと急ぎ下がって平伏する太郎冠者に、主人が「俄の慇懃迷惑いたす、ちとお手を上げられい」と声をかけたり、「一人召し遣う下人が京内詣をすれば、主に暇を乞わぬが法ですか」と小刀に手をかけて迫るなど、型通りですが、考えてみれば日本語の変遷がうかがえるところで興味深い部分です。

結局は京都のことも聞いてみたいという興味もあり、主人は太郎冠者を許して次の場面へと展開していきます。
主人の伯父の所に寄って、何やらご馳走になってきたという太郎冠者に、何を食べたのか聞きたくて仕方ない主人という想定。さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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