FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

墨塗 野村万蔵(足利能)

和泉流 足利市民プラザ 2010.09.11
 シテ 野村万蔵
  アド 吉住講 野村扇丞

舞台上で本当に顔に墨を塗ってしまうという、珍しい狂言の一曲。
なかなかに楽しめます。

舞台にはまずシテの大名とアドの太郎冠者が登場してきます。段熨斗目に素袍上下、大名烏帽子を着けたシテは正先へ出ると「はるか遠国の大名」と名乗り、長く在京したが訴訟が叶い安堵の御教書をいただき、新知も拝領した。さらにお暇をいただいたので国許に帰ることにしたと述べ、太郎冠者を呼び出します。

この出だしは、萩大名や入間川、鬼瓦などと同じで、大名と太郎冠者を登場させ場面を設定する部分です。登場した大名主従が、長期にわたった都での訴訟を終えて国許に帰ることになり、さてそれではということで様々な事件が起こるという次第。
この曲では、大名が都で親しくしていた、というよりも通っていた女のところへ別れを告げに行っての騒動がテーマになっています。

万蔵さんの大名は、訴訟が叶った喜びを表すように力強い名乗りで太郎冠者を呼び出した後、「さて、か、かの方へは、暇乞いに行ったものであろうか」と太郎冠者に問いかけます。「彼の方」をどもるのが可愛げを感じるところで、なにやら恥じらう風情になります。

吉住さん演じる太郎冠者は、そのあたりを十分心得た態で「これはお出で為されずばなりますまい」と大名に勧め、この言葉でがぜん元気良くなった大名は、それではと太郎冠者を伴い、二人舞台を廻って女のもとへと向かいます。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1479-bb1ddcc3

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-04 | »
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。