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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

墨塗のつづき

舞台を廻って女の家にやってきた風で、シテ大名は常座で「いや何彼と言う内にこれじゃ」と言い、自分はそのまま奥に通るのでその由を女に言うように、と太郎冠者に言いつけてワキ座へと進み、床几にかかります。

残された太郎冠者が案内を乞うと、小アド女が登場してきます。
扇丞さんが勤める女は朱の小袖に美男鬘で登場すると、聞き慣れた声がすると言って「えい太郎冠者珍しや」と太郎冠者に気付きます。

太郎冠者が主人の大名も来ている旨を告げ、喜んだ女が角へと出て大名と話す形になります。大名は別れを告げに来たのですが、自分からは言いだし難く、太郎冠者に子細を語るように頼みます。しかし太郎冠者に断られ、女には急かされて、暇乞いに来たと語ります。この際、「い、い、いとま乞いのために」とまたまたどもる風。

さて女の方は「こなたが御国許へお下りなされて わらわは後でなんとしましょうぞいのう」などと困り果てたようなことを言いつつ、後見座に向かい鬢水入を持ち出してきます。そしてもとのように角に着座すると水入の水を、さかんに目のあたりにつけて泣く真似をします。

この様子に大名は「それ見よ あれじゃによって そち言うてくれというに」と、太郎冠者に恨みがましく言いますが、太郎冠者もどうすることもできず、大名は女をなだめようと、また都にお礼に上ってこようから、それまでは文の便りもしようなどと言います。
このあたりの大名の慌て振りが面白いところ。しかし女はさらにすねた様子で、その間も頻りに水入の水を目のあたりにつけて泣く真似をしています。

この様子に大名はさらに言葉をかけつつ、自分も泣いてしまうという次第です。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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