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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

海士もう一日のつづき

玉之段が終わるとシテのクドキで、海士は浮かび上がってきたものの珠が見えず一同が落胆したところ、海士が苦しい息の下から乳のあたりを探すようにと言い、傷口から珠が取り出され、その子は約束通り房前の大臣となったと謡い、自らその海士の幽霊であると明かします。

シテは子方に寄ると文のようなものを渡し、シオリつつ下がるとシテ柱から橋掛り二ノ松まで進み、立ち止まって子方を見込み「波の底に沈みけり」と一度下居し、立ち上がって中入となりました。

アイ当浦の住人、野村太一郎さんが舞台に入り、ワキとのやり取りから、玉取伝説をもう一度整理する形でシャベリます。さらに追善のため管弦講を催すとのワキの詞を受けて、管弦講の触れをして切戸口から退場します。

ワキは子方に文を開いてみるように勧め、子方が読む形となって、海女が亡くなって十三年が経っており、その弔いを行うこととなります。
囃子が出端を奏し、朱の舞衣、深緑の色大口に、龍戴を着け、左手に巻物を持った後シテ龍女が登場してきます。おそらくは龍女成仏の話を素地に置いての龍女姿だと思いますが、常座に出て「ありがたの御弔い」と感謝します。

地謡との掛け合いの謡で、大小前へと進んだ後シテは、手に持った経巻を広げ恭しく読む形。さらに捧げ持ち「あらありがたの御経やな」とイロヱガカリの早舞に入ります。
カカリで巻物を巻き直したシテは、子方に寄って経巻を渡して常座へと戻り、一度下がって答拝して舞へと入っていきます。

ゆったりとした入り方で始まった早舞は、段が進むに合わせて少しずつテンポを速め、五段の舞が気持ち良く舞われました。舞上げるとシテの謡から、地謡が受けて、シテは正先から角、扇左にとって子方に向き、ワキ正から羽根扇して舞台中央へと進みます。
さらに舞台を廻り、最後は常座で開いて「この孝養と承る」で留拍子を踏んで終曲となりました。
だいぶん端折った上演でしたが、客席も最後まで飽きずに舞台に注目でき良かったかと思います。
(79分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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