FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

地蔵舞さらにつづき

シテが素直にお勤めをやめると、アドは今宵はあまりに夜寒だから、と言って出家に酒を勧めます。これに対して出家は飲酒戒を守っているので酒は飲めないと断ります。
主人は、ならばと酒を持ち帰る様子を見せますが、出家はあわててこれを留め、飲むことは出来ないが吸うならかまわないと言って酒をすするように飲むことになります。

和泉流では、アド主人が一人で酒を呑みだし、出家がうらやましそうにこれを見るやり取りがあったり、もう少し演出が膨らんでいます。
さらに「ろくじょうかワカメがあるか」と出家が問い、ろくじょうならあると主人が言うと、そのろくじょうを杯に入れてくれるように頼み、これに酒を浸して酒塩として飲むならば問題ない、といって結局酒を呑む形になっているようです。(ろくじょうは、六浄豆腐ないし六条豆腐と書かれ、塩漬けにして乾燥させた豆腐で、薄く削って酒などに浸して食べたり、塩抜きして料理に使ったりするようです)

それはさておき、主人と出家と二人しての酒盛りとなり、まずは二人で何やら謡います。謡曲「芭蕉」の一節「錦帳の下とは。廬山の雨の夜草庵の中ぞ思はるる」と謡ったようだったのですが、謡い終えると「上々の酒」と二人で褒め合います。

主人は出家に何か肴にと求め、出家は経を読みましょうかと返しますが、それは勿体ないということで、出家は小舞を舞うことにします。
「あはれ一枝を花の袖に手折りて。月をもともに眺めばやの望は残れりこの春の望残れり」と泰山府君のようでした。謡曲の「天の羽袖」を小舞では「花の袖」と換えて謡います。和泉流の本では泰山府君ではなく春雨を舞うようになっています。

今の骨折りに一つ、と主人が「浮かめ浮かめ水の花げに面白き 川瀬かなげに面白き川瀬かな」と櫻川を謡い、二人して「ざざんざ、浜松の音はざざんざ」と謡って大いに盛り上がります。
さてこのつづきはもう一日明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1495-d05c8557

 | HOME | 

カレンダー

« | 2019-09 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。