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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

錦木 亀井保雄(宝生会月並能)

宝生流 宝生能楽堂 2010.11.14
 シテ 亀井保雄、ツレ 野月聡
  ワキ 宝生欣哉、アイ 山本則重
   大鼓 柿原弘和、小鼓 幸信吾
   太鼓 大江照夫、笛 一噌幸弘

錦木はこの曲の中では「美しく色どり飾りたる木」と紹介されていますが、本当はどういうものなのか、五彩の木片を束ねたものとか五種類の木の枝を束ねたものとか言われますが、調べた限りではよく分かりませんでした。能の中では小ぶりの枝に紅緞を巻き付けたものが用いられていますが、能の道具の常として様式的なものですから、この作り物から本物はどうだったのかを探るのは難しそうですね。

さて舞台上にはまず塚が出されてきます。紫の引廻しをかけて緑の葉を載せた形ですが、これが錦木塚であるというのは後ほど明かされるところ。もっとも錦木塚は歌枕として古来有名であったようですので、昔の人は塚が出てきたところで「錦木塚」だとすぐに分かったのでしょう。

舞台が落ち着くと次第の囃子が奏されて、角帽子着流しのワキ、ワキツレが登場してきます。ワキツレは工藤和哉さんと梅村昌功さん、舞台中央まで進み出て型通りに向かい合っての謡。ワキの名乗り道行と続き、「陸奥(みちのく)きょうの里」に着いたと着きゼリフがあって一同はワキ座に着座します。

「きょうの里」は「狭布の里」とも書かれますが、現在の秋田県鹿角市の一部、旧鹿角郡に属する地域が古く「きょうの里」と呼ばれていたようです。一説には京都によく似た地域ということで「京の里」と呼ばれたとも云い、またこの能でも後々出てきますが当地では鳥の毛を織って布を作ったので「毛布(けふ)の里」になったという説、はたまたその布の幅が狭いので「狭(きょう)の里」になった、と諸説あるようです。

鹿角というと私は、高橋克彦さんの小説「竜の棺」「霊の棺」に登場する枢機卿鹿角典征を思い出してしまいます。十和田湖に関わる話でもあり、高橋さんも鹿角の地名からこの登場人物の名前を思いついたのでしょうか。
余談はさておき、ワキの一行がワキ座に着座すると囃子が奏されて、ツレを先に立てたシテが登場してきます。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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