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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

錦木さらにさらにつづき

ツレが後見座にクツログと、アイ狭布の里に住む者が進み出てワキの一行に気付いて問答となります。

アイはワキの求めで錦木、細布の話を語りますが、この悲恋物語にあわせて、細布についても詳しく語ります。
この地では鳥の羽を織って布にし子供に着せると、鷲にさらわれなくなるという言い伝えがあり、女達は鳥の羽を織って細布を作ったという話です。

この布、幅が狭かったので狭布とも、鳥の羽で織られているので毛布とも云われ、「けふの里」の名になったらしいという話は初日に書きました。実際は羽根を織り込んだ幅狭の布を下着のように着て背中の防寒に用いたのではないかと思われます。
背中にしか余裕が無く、胸側では合わせることが出来ないので「けふの細布 胸合わじとや」と歌に詠まれたという話もあるようです。

間語りが終わりワキ、ワキツレの待謡。夜もすがら経文を読み錦塚に回向する次第。
囃子が出端を奏し、後見座にクツロイでいたツレが立ち上がると常座に出てワキに向かい、サラサラと謡い出します。「夢ばし覚まし給うなよ あら貴の御法やな」と、夢幻の内に二人の幽霊が現れ出たことを示します。

続いて塚の中からシテの謡い出し、地謡と掛け合いとなり、地謡の「蔭より見えたる塚の幻に」で塚の引廻しが外されて、半切、袷法被を肩脱ぎにした黒頭のシテが姿を現します。宝生流では錦木男という、この曲専用の面があるそうですが、はたしてこの日の面がそうだったのかどうか、分かりませんでした。いずれにしても怪士の類の面です。

ワキは塚の内が人家のように見えることに「夢かや現かや」と驚きますが、二人の幽霊に対して、昔の様子を見せるようにと求めます。
シテは「いでいで昔を現さんと」と立ち上がって塚を出、ツレが代わって塚に入り下居します。(シテは塚の中で床几にかかっていますが、シテが塚を出ると後見が床几を片付けます)

塚を女の家に見立て、シテは錦木を持って女の門口に立った風。門を叩けども答えはなく、機織りする音が聞こえるだけと、シテツレの掛け合い、地謡と謡が続き、シテは舞台を廻って目付に出ると「細布織りて取らせん」の地謡にタラタラと下がって常座に安座して錦木を置きます。
さてこのつづきもう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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