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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

隅田川 友枝昭世(ユネスコによる無形文化遺産 能楽)

喜多流 観世能楽堂 2010.12.11
 シテ 友枝昭世、ツレ 井上大風
  ワキ 森常好
   大鼓 安福建雄、小鼓 曽和正博
   笛 一噌仙幸

このブログでは、19年に観世流銕仙会の柴田稔さん、20年に喜多流粟谷能夫さんの観能記を書いています。その折にも書きましたが、この隅田川という曲は観世十郎元雅の傑作で、大変良くできた能だと思っています。
曲自体の構成の素晴らしさもあって、ある意味、誰が舞うのを観ても相応に感ずるところのある曲だと思います。・・・が、今回は友枝昭世さんのシテということで、やはり見所にも期待感が高まっているのが感じられました。

まずは例によって、小ぶりの塚が後見によって運び出され、大小前に据えられます。一噌仙幸さんの吹く名宣笛でワキの出となりましたが、仙幸さんらしい柔らかい笛の音が曲趣をより深める感じがします。

このブログで取り上げた隅田川三番は、いずれもワキが下掛り宝生流でして、詞章から言うと喜多流の謡本に最も近い感じがします。なるほど「下掛り」なんだと納得するところです。
上掛の本では登場したワキは、この在所に子細あって大念仏があり人数を集めている旨を述べます。一方下掛りの本では、ワキはこの隅田川が大事の渡であることを語りますが、大念仏のことには触れません。この日の森さんも、隅田川は武蔵、下総の境になる大事の渡である云々といったことを述べたものの、大念仏には触れずにワキ座に下がって着座しました。

続いて囃子方が次第を奏しワキツレの出となります。
次第謡の後、名乗りますが、ここでも上掛の本では都の者としているのに対して、下掛りでは東国方の商人とし、都での商売を終えて東に戻るところとしています。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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