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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

光の素足の話 さらにさらにつづき

ようやく現代能「光の素足」にたどり着きましたが、既に書いたように中所さんが賢治の詩「雨ニモ負ケズ」を曲舞に作って演じていたのが元々の形で、これを御覧になった方達から是非能の形で観たいという声が多々あって「光の素足」が誕生したのだそうです。

構成は能の基本形に従っていますので、まずは地謡、囃子方が登場して着座します。
登場人物は少年一郎と、山人実は光の素足、それにポウセ童子とチュンセ童子の四人ですが、古典的能の配役に当てはめると光の素足がシテ、一郎がツレ、二人の童子がアイで、ワキが登場しないということにでもなりましょうか。

ともかくまずは一郎の登場になります。
笛の吹き出しで大小の手、ややあって一郎が登場してきますが、この登場楽もこの曲のために作られたのだろうと思います。登場した一郎が舞う剣舞に相応しい独特のものです。地謡が「だだだだ だだすこだだ」と賢治の詩「原体剣舞連」をもとにした詞章を謡い出します。
詞章が手元にありませんし、特段メモも取らずにおりましたので、舞台の展開は正直のところ記憶が不確かです。

地謡で登場した一郎が橋掛りでサシ謡のような感じで謡った後、舞台に進み地謡との掛け合いの謡から剣舞を舞う形になったと思うのですが、前後が若干違うかも知れません。
ともかく能の型を基本としつつも鬼剣舞の型を一部取り入れたという、独特の動きある舞で、賢治の世界に引き込まれていきます。

童話「ひかりの素足」は、弟楢夫とともに雪中で遭難した一郎が村人に助け出され、息絶えてしまった楢夫を見るところで終わってしまいますが、その一郎が里を離れた山中で一人剣舞を舞っているという設定です。
一郎を演じた中所真吾さんは宜夫さんのご長男で、数多く子方を勤められ、その後も稽古をされているということで、しっかりした能の基礎が出来上がっている感じでした。十七歳だそうで、これからも能を続けられるのであれば大変楽しみと思います。
もう一日つづけます
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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