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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

昆布売 善竹十郎(九皐会)

大藏流 矢来能楽堂 2011.01.09
 シテ 善竹十郎
  アド 善竹大二郎

昆布売はこれまでに二度鑑賞記を書きました。野村万作さん(鑑賞記初日月リンク)と山本則俊さん(鑑賞記初日月リンク)のシテでした。
今回の十郎さんは山本家とは同じ大藏流でも随分と芸風が違いますので、基本的な内容や台詞自体にさほど大きな違いはないものの、観た印象は三者三様という感じです。

さて、まずは型通りにシテ十郎さんが素袍上下に洞烏帽子の大名姿で登場し「いずれもご存知の者でござる」と名乗り、下人をすべて使いに出してしまったため太刀持ちがおらず、自ら太刀を持っているので、誰か似つかわしい者が通ったならば太刀を持たせようと言って下がります。

ここに現れてくるのが昆布売の大二郎さん。たたんだ烏帽子を竹に挟んで担い、売り物の昆布の態としています。「若狭の小浜の召しの昆布」と言って売り歩く様子ですが、かつて鑑賞記に書いたように、北海道産の昆布が若狭の小浜に陸揚げされ、足利将軍家に献上されたことから「召し」の昆布といわれるようになったとか。
余談ですがこの小浜、福井県小浜市は、2008年の米大統領選挙の際に、同音のオバマ候補を勝手に応援して有名になりましたが、前の鑑賞記は2006年に書きましたので、まだその頃はオバマ氏も少なくとも日本ではほとんど無名でした。後から振り返ってみると面白いものです。

登場した昆布売りに、シテは頼みたいことがあると言い、依頼の中身を話さないままに頭を下げて礼を言います。さてその頼みたいことというのは、太刀を持ってくれということなのですが、昆布売りは太刀など持ったことが無いので出来ないと断ります。
シテは太刀の柄に手をかけて昆布売りを脅し、太刀を持たせることにしますが、昆布を担ったままの手に太刀を併せ持ったり、脇に挟み込んだりなど、昆布売りが変な持ち方をするので、シテは昆布を全部買い取ることにします。
このあたりのやり取りは、なかなか細かい演技です。
さてこの続きはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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