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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

川上 野村萬斎(のうのう能)

和泉流 国立能楽堂 2011.01.30
 夫 野村萬斎
  妻 石田幸雄

この「川上」不思議な味わいのある曲で、神仏よりも人間の情を重くみているような展開です。能では考えにくい物語で、狂言ならではのものと言えましょうね。
大藏流でも古くは演じられていた様子ですが、現在は和泉流のみが演じます。大藏の古い本には、現行の和泉流が演じるのと同様の展開になるものと、妻がわわしく盲人の夫を責め立てる別の展開が記されていて、かつ後者の方が本来の形であるとか。なんとなく納得のいく話です。

さてまずはシテの座頭萬斎さんが登場してきます。座頭出立で角頭巾に茶の十徳、左手を探るように前に差し出し、右手に持った杖で歩む先を突きつつ橋掛りを進みます。ワキ正の半ばあたりまで出てから少し下がり、常座で名乗り。
十ヵ年以前に目を患いとうとう盲目となってしまったが、生まれついての盲目ならばそうでもなかろうけれども「黒白を知ってからの俄盲人」なので不自由で仕方ない。聞くところでは、川上というところに天から降った貴い地蔵菩薩があり、何事によらず願いが叶うというので参詣しようと思う旨を述べます。

橋掛りの入口まで戻り、幕の方へ向けて「是の人居さしますかおりあるか」と妻を呼び出します。
アドの女石田さんが白地の縫箔に美男の姿で登場し「今めかしや今めかしや・・・」と言いながら、一体何事かとシテに尋ねます。これに対してシテ座頭は相談したいことがあると言ってアドを招じ、アドがワキ座、シテが常座に立って問答の形になります。

シテは、目が見えなくなって早十年になろうかと述懐し、さてこの山の奥、川上には貴い地蔵菩薩があって、この間も座頭達が大勢参詣し皆目が見えるようになったとのこと。自分も参詣してみようと思う旨を述べます。アドは賛成し、二人は「さらばさらば」と別れの挨拶をして、シテが常座を起点に小さく回って家を出た形。その間にアドが笛座に下がって座して控え、川上への道中と場面が変わりました。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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