FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

琵琶の弾き方・・・玄象のつづき

この琵琶を弾く型は、広げた扇を左手に構える形をとる場合・・・千手のツレがこの形でしたが・・・作り物の琵琶を用いる場合、そして実物の琵琶を出す場合とありますが、この日は実物でした。まさに琵琶を弾くように構えます。


さて、村雨の音にツレ師長は琵琶をやめてしまいますが、これを受けてシテはツレに苫を出すように言い、二人して藁屋に苫を葺く形。
ワキはいぶかって何のためかと問いますが、シテは琵琶の調子が黄鐘だったのに、板屋を敲く雨音は盤渉なので、苫を葺いて同じ調子にした、と答えます。
この問答は、玄象でも有名な部分です。


さてこの答えは常人とも思えず、師長は老人に琵琶を弾くよう勧めます。
この日は藁屋が出ていましたので、ここでシテが藁屋を出て、正中で安座し琵琶を抱えて弾く形となりました。


と、六郎先生、謡も所作も文句ないのですが、やっぱりさすがに汐汲みの尉というにはあまりにご立派な体格。後見の恭秀さんがなにやら紺色の小さなものを持ってきて、安座に琵琶を構えるシテの後からあてがった様子。
これ、どうも小さな座禅布団のような感じで「あれをあてないと後にひっくり返ってしまうのかなあ」などと、ついつい想像してしまいました。


さて、シテの琵琶、姥の琴と見事な演奏に、師長は入唐を思い止まり、静かに塩屋を立ち去る風で常座に向かいます。
これに気付いたシテ、ツレが師長をとめようとしますが、師長は都に帰ると述べ、老人の名を問います。


これに対して、老夫婦は琵琶の名器「玄象」の持ち主であった、村上天皇と梨壺女御であると名のり、来序で中入りとなります。
・・・後場は明日につづきます

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/156-1b2af772

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。