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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

大般若もう一日のつづき

さて能に戻りますが、舞台に進んだシテは正先で開キ、ワキに向かい合います。
飛天が台を下り、代わってシテが台上へと進みますが、台に向かうシテに目付側に立った龍神が近寄り、シテの背負う笈を取って台前に置きます。

シテが台上で正面を向き、ワキ三蔵が進み出て笈の中に入れられている経典を授かります。ワキは正先に座して経典を広げ読み上げる形。これを一同が聴き入った風で、ワキは立ち上がってワキ座にと戻ります。

シテは台上から下り、サシ込み開きから舞働となります。経典を手に入れた三蔵法師を祝福する意味のようですので、舞働も何とはなし晴れやかな感じがします。

舞上げたシテはワキに近寄って経典を取り笈に戻します。(戻した風で後見が預かり下がったように見えましたが) 「頼もしく思うべし」の謡でシテが台上に上がり、龍神がワキに笈を背負わせます。
ワキの謡「三蔵 御経の笈を負い」から地謡となり、流沙に向かえばとワキが正先に出て、その後ろに龍神が左右に並び、さらに後ろに飛天が左右に並んだ形になります。
「ソバダチの手」というのだそうですが、囃子の手でツレがさっと左右に分かれ、河が二つに割れた様子を象徴します。

この間をワキが抜けて、河を無事に越えた様で橋掛りへと進みます。
「止まるぞ三蔵」の謡に、ワキは二ノ松で振り返って頭を下げ、退場していきます。
シテは台上に座して河に入った形になって留となりました。

能の面白さを何に求めるのかは様々と思いますが、どちらかというと幽玄といった雰囲気が強調されるような気がします。あるいは物狂いに象徴されるような人の思いに惹かれるということもありましょう。そういう面からはいささか遠くなりますが、この大般若のような一大スペクタクルも能の面白さの一つではないかと考えています。あの広さも舞台装置も極端に制約された空間に、いかに広大な物語を凝縮するかというのも大変面白いところです。

観世喜正さんの能はあまり観ていないのですが、大柄な方で迫力ある舞台がこうした曲を見事に演じきっておられる印象でした。
(70分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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