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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

早舞のクツロギ・・・玄象さらにつづき

アイは大藏千太郎さん。常座での立シャベリですが、小気味よい語り口です。
師長の従者という設定ですが、ここで玄象、青山、獅子丸の三面の琵琶の話が語られます。
この三面は唐土から伝わった琵琶の名器と言われていますが、獅子丸は途中で海中に没してしまったと語ります。


アイの語りが終えると出端の囃子で後シテの出。
村上天皇の出現ということで、あれは白の直衣に白指貫でしょうか、なんとも気品のある姿です。
まず後シテは、失われた獅子丸を龍神に命じて竜宮から持ってこさせます。


これに応えて後ツレ龍神が颯爽と早笛で登場し、琵琶を師長に手渡します。この琵琶は作り物の琵琶ですね。


さて龍神が控えると、シテの早舞になります。
窕(クツロギ)の小書きは、玄象に限らず融や当麻など他の曲にもあります。舞の三段の途中で橋掛りに移動し、大小、太鼓の流しで舞台に戻ってくるという形。橋掛りでクツログということなのでしょうね。


この舞、いやさすがに六郎先生、なんとも気品のある舞でした。これは見事。古の天皇とはかくもあろうかという、品位が伝わってきます。
クツロギが入る分、常の早舞よりは長くなりますが、これは十三段でも拝見したいところと、つくづく思った次第です。
なお以前にも書いていますが、融の十三段之舞の小書きでは、まず黄鐘早舞五段を舞った後に、このクツロギの入った盤渉早舞五段、そしてさらに急ノ舞三段を舞います。ああ、六郎先生で拝見したいものです。


ところで三面の琵琶として名前の出てくる、玄象、青山、獅子丸。このうち青山は経正に出てきますね。この経正のクセあたりは大変好きな場面です。

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